中学受験:塾の宿題が多すぎる?!子供が “ヘコタレ”そうな時の対処法
塾の宿題が多すぎて手がまわらない? そんな時どう対処すれば良いでしょうか?
当ブログの読者の方からよく寄せられる相談があります。それは 塾の宿題が多すぎてどうして良いか分からない という類のご相談です。私の息子もこの2年半で “宿題が多すぎる!” と何回へこたれた事か(^_^;)
通塾しながら中学受験に挑む家庭で一度は経験するであろう “宿題が多すぎる問題” 。我が家では 2つの対処法を打つことで子供のモチベーションを維持しつつ対処 してきました。私が実施した2つの対処をご紹介します!
目次
宿題で疲弊した時の2つの対処
最初に結論を申し上げます。我が家で実施した ”宿題が多すぎる問題”に対する対処。それは…
対処① 宿題を”適正に”サボる事
対処② 割り切り勉強で時間短縮
具体的な方法についてご説明する前に、そもそも宿題ってナニモノなんでしょうか?
なぜ 塾は大量に宿題を出すのか?
そもそも宿題って何でしょう?塾の先生はどうしてあんなに大量の宿題を出すのでしょうか? 概ね想像はつきますが…ダイレクトに塾の先生に聞いてみました(^_^;) 大手塾の教務責任者の先生によるとこういう事だそうです。
1)問題を解く力は “反復”。スポーツのように繰り返しのトレーニングが必要
2)子供は甘える生き物… 暇にならないように処理できる限界までの量を出す
ん!? 暇にならないように?
そうです… 塾は子供を暇にしないようにする手段として宿題を大量に出し子供が常に勉強することを狙っているのです。宿題が多すぎて 手が回らないと親子でテンテコマイになるのは塾の狙いどおり というわけなんですね…(・_・;
そして、その塾の先生はこう続けます…
受験が本格化する夏休み後は 宿題を減らします … 個々人で過去問などに取り組んで欲しいからです
つまり、4年〜6年前半までは”反復”のフェーズ。 サボる時間を作らないために宿題を大量に出し、6年後半の受験に向けた時期は、個人ごとに志望校の過去問をやる時間を確保するために宿題の量を抑えるという事なんですね。
注釈:学習塾の方針によって “宿題の量” はだいぶ違います。一般的に、サピックスや早稲田アカデミーは大量の宿題が出る事で有名です。四谷大塚はやや多め、そして日能研は少なめというのが一般的な評価ですね。
当然、同じ系列の塾であっても、校舎や先生により差がありますので一概には言えませんのでご注意を…d(^_^o)
子供が恐れるのは “塾の先生”
塾から出される宿題…私の息子は必死で終わらせようと頑張るのですが “終わらないかも” という状況になると突然イライラしはじめます。しまいには、もう辞めたい。疲れた。塾に行きたくない…。なぜでしょうか?
理由はとてもシンプルです。宿題を終わらせないまま塾に行くと塾の先生に怒られるから。これも塾の先生の狙いどおりかもしれませんが、子供にとっては重大なことです。怒られるくらいなら受験やめるってなるわけです。
すぐに出来る2つの対処法
それでは…いよいよ冒頭で紹介した2つの対処法についてご紹介したいと思います。この対処法は私が実際に息子と取り組んだものになります。いままでお伝えした前提をもとに打った対策でもありますd(^_^o)
対処① 宿題を”適切に”サボる
宿題の目的は反復をする事、でも暇にならないようギリギリの量を出している。そうであれば、反復を目的とした分量はキチンと反復するも、時間が間に合わないところは堂々と答えを見て書き写すという対処 です。
サボる?!答えを写す?!
詳しくは次の章でd(^_^o)
対処② 割り切り勉強で時間短縮
テストの直しなど、宿題以外にやりたい事は山ほどあるが、時間が足りない…子供の負荷が大きくなり過ぎている… もしかしたら、テスト直しに過大な労力をかけ過ぎ(もしくは時間が掛かると思い込んでいる)かもしれません。
我が家では時間は掛けない!
詳しくは次の章で!
対処① 怒られない!宿題を”適正に”サボる
宿題は全部やるという概念を捨てる
さて、冒頭でお伝えした通り、塾の先生が宿題を大量に出す理由は、反復をして欲しいという思いと生徒に暇を作りたく無いという思いの2つの思いからでした。だったら塾の期待に応えつつ宿題を適切にサボれば良い のです。
以下の記事でもお伝えしておりますが、時間がないが為に、適当な流れ作業で宿題を全て終わらせるより、しっかり理解をして消化しながら半分の宿題を終わらせた方がよっぽど子供の受験力につながります d(^_^o)
ただ、塾の先生がおっしゃるように子供の余力が残らないギリギリのところまではやるべきですので、時間を決める必要があります。また、サボるといっても ちゃんと学習効果のあるサボり方を紹介 したいと思います。
注釈:実は…宿題が大量に出るのは個別指導に比べて集合制塾の良いところでもあります。他の生徒はみんなやってるんだっていうプレッシャーになるからです。
時間で区切り堂々と”答えを写す”
息子が中学受験を始めた当初の偏差値はなんと25!今は60以上の偏差値を出せるようになりました。実は受験を始めた当初、塾のいわゆる下のクラスで出た宿題がテキストを見ながら答えを写すという宿題でした。
漢字ではなく算数ですよd(^_^o)
漢字だけでなく算数や社会や理科でも、答えを書き写すという”作業”にも一定の効果があります。例えば、算数の文章題では解き方を見ながら書く事で解法の手順を把握することができますよねd(^_^o)
どうしても時間が足りない!睡眠時間が無い!という切羽詰まった状況であれば、思いきって宿題をやる時間をキッチリ決めてしまって、答えを書き写すという”有意義なサボり方”を試してみてはいかがでしょうか?
でも子供が塾の先生に怒られてしまってはダメですね。怒られないよう親がフォローする必要があります。親が塾に電話をしてしまっても良いですし、分からないので答えを写したと堂々としても良いかもしれませんd(^_^o)
でも…計算の答え写しは絶対ダメ!
でも、計算は答えを写してはダメです。意味がないですよね(^_^;) 計算力が算数の偏差値を左右するというのは中学受験会の常識ですが、実体験からも間違いありません。計算の宿題は多少寝不足になろうが気合でやる事をオススメします。
以下の記事で計算力と偏差値について書いていますのでご参考に!
対処② 時間短縮!割り切り勉強法
完璧さを放棄!勉強範囲は割り切って良い
中学受験をはじめた私と息子が最初に陥っていたのが、単元の完璧性を求めすぎて復習に時間が掛かるという事でした。苦手な単元だったら、その単元を完璧に潰してやろうって思いますよね(^_^;)
例えば理科の水溶液や化学物質の分野…何種類もの水溶液が登場し、熱したらどうなるか? 色は? 匂いは? 酸性? 中性? アルカリ性?さらには… リトマス紙の色は?BTB溶液の色は?
単元をマスターするには…ものすごく時間が掛かる(@_@)
だったら完璧さを放棄し、いくつかの割り切りを導入すればよいですよねd(^_^o) 私が導入している割り切りの例を3つ紹介したいと思います。勉強の効果をしっかり残したまま、時間短縮が可能 です ∑(゚Д゚)
割り切り① 暗記の対象を3つに絞る
例えば理科の昆虫の分野。バッタの仲間は 不完全変態ですし、数少ないたまごによる冬越しをする昆虫です。理科の生物分野では比較的たいせつですね。さぁ…バッタの仲間にはどんな昆虫がいますか?
トノサマバッタにショウリョウバッタ、イナゴにコオロギ、キリギリス、スズムシにマツムシ、カマドウマ… 全て受験に出ます∑(゚Д゚) さてどうしましょう? これは一例であってまだまだありますよ…キリが無いですね(-_-;)
だったら…思い切って
核となるものを3つだけ覚えましょう!
これが1つ目の割り切りです。全部覚えようとするから、永遠にゴールが見えず時間が掛かる…嫌になる…覚える数を ゴールの見える3つや5つに絞ってしまえばよい のです。実は以下の記事の昆虫マップや植物マップも覚えるものを核となる3つに絞っています。
参考リンク:無数にある植物の分類が覚えられない…マップ暗記が効果的
でも…入試では全部出るんでしょ?ダメじゃないか? 気にすることはありません!次に出てきたら、覚えた “核” に加えて行けばいいんです。実はこっちの方がボンヤリ感が無いので、かえって記憶に定着したりしますφ(..)
参考:核3つをどうやって選ぶ?
核となる3つはどうやって選べば良いのでしょうか? 方法は2つです。信頼できるテキストからそのまま拝借するパターンと、ネットなどの複数の情報源の多数決を取るパターンです。私はよく多数決で選んでいます。
ある程度の信頼のおける中学受験の情報サイト、塾のテキストやプリント、一般の参考書… 情報源は世の中に山ほどありますが ”これだけはおさえておこう!” とか ”入試によく出る!” の内容がけっこうバラバラ なんです∑(゚Д゚)
ある時、息子がテストで伝統工芸品の問題を間違ってしまいました。漆器に関連する問題だったのですが… 調べれば調べるほど覚えることが増えてしまう。そんな時は、多数決て核となる3つを決めてしまいます。
信頼のできる情報源を2〜3個集めてきて、重要とされている回数が多いものから3つ選ぶだけです。時間にしてほんの10分です。ちなみに…漆器は多数決を取った結果、3つに絞る事が出来ました。結果は以下の記事からどうぞ。
割り切り② 正答率を見て復習を放棄
テストの復習に時間が掛かるという声も読者の方からよく聞こえてきます。やたら時間が掛かるという方がいるとしたら…もしかして間違えた全ての問題を復習しようとしていませんか? 正答率ゼロ%の問題をやる必要ありますか?
テスト直しはお子様の現状の偏差値と、正答率を確認しながらやると、そんなに時間は掛かりません。4教科で1時間半~2時間が目安でしょう。うちの場合は目指す偏差値は60でしたので正答率15%以下の問題は無視 です(-_-)zzz
割り切り③ 過去の宿題をフル活用
“勉強” とはできないところをひたすら出来るようにする事。いちばん 時間が掛かるのが”できないところを探す作業” ですよね。問題集の問題を解いてみるのが一番シンプルな方法ですが…やたら時間が掛かりませんか?
自分の分かっていないところがどこなのかという情報…その宝のような情報は実は子供部屋の棚や引き出しに転がっているかも知れません。そうです…過去に自分がやった宿題です。授業でやったプリントでも良いでしょう_φ(・_・
その宿題やミニテストの間違えているところから、勉強を始めれば良いのです。勉強でもっとも時間のかかる工程である部分が省略できてしまいました。これは大きな時間短縮になる上、とても合理的ですねd(^_^o)
まとめ
通塾して受験勉強に挑む方々に多い悩みの1つ”宿題が多すぎる問題”… 塾がなぜ大量の宿題を出すかという事を理解さえすれば、学習効果を落とす事なく時間の短縮が可能です。2つの対策を正しく行えば成績も上がる事でしょう!
なぜ大量の宿題が出るのか?
① スポーツのように反復させたい
② 子供が暇にならないように
宿題にへこたれる子供への対処
① 宿題を”適切に”サボる
② 合理的な割り切り学習
いつも参考にさせていただいております。
埼玉県の しろ と申します。
今回の記事、まさに気になっていることが たくさん…(^_^;)
さっそく実践してみます!
それから、
yuzupaさんのお家でやってらっしゃるという「音読」、詳しく聞きたいです。
(親子、向かい合ってやるの? 寝る前 ベッドの中でもいいの? 棒読みじゃ 意味無い? など…)
いつか ご紹介いただけたら嬉しいです。
これからも楽しみにしております!
しろ様
いつもいつも、コメントをいただきありがとうございます!
音読については、寝る前に布団でやってしまう
ことが多いですね(^_^;)
ポイントはやっぱり、読み終えた後の質問ですね。
質問を毎日繰り返すうちに、
場面の移り変わり、主人公の気持ち、
すべてに”なぜなぜ?”と理由を考えられるクセが
つくと音読もさらに効果的になりますねd(^_^o)
いただいたコメントを元に、音読についても
日々の経験を記事に落としていきたいと思います!
ご返信 ありがとうございます!
やっぱり 親からの質問、やり取り、…がポイントなんですね。
「えー眠いよ!」と言われるかもしれませんが 挑戦してみます(笑)
ありがとうございました(^-^)
しろ様
いつもご返信ありがとうございます!
眠い時に活字を読むのはキツイですからね…
一般論から朝は計算が良いと言わらていたので
我が家では、朝計算、夜音読としていますが、
お子様の性格に合わせてひっくり返すのも
良いかもしれませんね… とても難しいです(^_^;)
また何かありましたら、
コメントいただけると幸いですo(^-^)o
今回の記事とても面白かったです~。
うらんちゃん様
いつもコメントをいただき
ありがとうございます!
以前のコメントでいただいたご意見を元に、
いくつか記事を公開しました。
国語などの記事もスローペースではありますが
公開しようと考えております。
今後ともよろしくお願いしますm(._.)m