中学受験:親がすべき事は”仕組み作り”

中学受験は親のサポート無しでは乗り越えられない?

多くの受験情報誌やブログなどでそう言われているので間違いない事なのでしょう。親のできる事は、学校選びや勉強のサポート、塾の手配など…実にたくさんあるでしょう。しかし、我が家における親の主なサポートは 自己管理が出来ない事へのフォロー… 。程度は大小あれど経験がある方は多いのではないでしょうか?

息子が中学受験を決意してから約1年間、試行錯誤を繰り返し、ようやくしっくりとくるサポートのノウハウが分かってきました。本記事では、“親がすべき事”のうち自己管理に関連する事にフォーカス して整理したいと思います。最初に全体像をご覧ください。1階から順に3階まで、詳細を説明したいと思います。

 
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勉強とは何か?を教え込む

宿題を終わらせる事よりも重要なのは?

皆さんのお子様はどのような勉強をしていますでしょうか?

漢字の書き取りをやる、計算ドリルを解く、社会の問題集を解く… いずれにしても、丸付けをした後に、出来なかった問題をなぜ出来なかったか考え、対策を打っていますでしょうか? 少なくとも私の息子は、残念ながら、やろうともしませんでした (@_@)

私の息子の場合、宿題で出た問題集を、せっせと解き終えると、おもむろに丸付けをし、満足気な顔をして宿題を終える。宿題が終わった事を盾にして、好きなテレビを見はじめたりします…。当然、出来なかった問題はそのまま放置。仮にテストで ”全く” 同じ問題が出ても得点する事は出来ません

ある教育関連企業の調査では「丸つけをした後に解き方や考え方を確かめるか」の問いに “よくある” と回答した小学生はわずか24.9%しかいないという結果が出ています。7割以上の小学生は出来なかった問題をフォローする事をサボっているという事です。しかしながら、それを意識する小学生は少ないでしょう。

出典:ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する実態調査 速報版」 2014年

親が最初にすべき事は、勉強とは何かを教える事だと考えています。偏差値を上げる事を目的にするのであれば、10ページある宿題を全て終わらせるよりも、たった1ページの宿題を完璧に見直して次にできるようにする事の方が重要 であるという事を理解させるべきだと考えています。

偏差値が上がるシンプルな勉強法を教える

小学生が何も教わらずに勉強とは何か?を理解している事は稀でしょう。繰り返しになりますが、まず最初に親がやる事は勉強とは何かを、改めて定義し、その仕組みとサイクルを理解させる事かと思います。ちょっと長くなってしまうので、詳しい解説は こちらの記事 をご参照ください。

財産になるノートのまとめ方を教える

勉強法とセットになるのがノートの取り方です。ノートのまとめ方を制する者は受験のみならず仕事が早かったり、アイデアが多かったり…。多くのノウハウ本も出ている通り、勉強の成果を左右する大きな要素です。私の経験からのまとめになりますが、詳しい解説を こちらの記事 で紹介します。

自己管理 “3種の神器” を体得させる

目標達成に必要な自己管理術を子供にも

就職活動をしている大学生やビジネスマンが当たり前のようにやっている自己管理。特に使えるノウハウは、スケジュール管理、タスク管理、ファイル管理 の3つ です( 勝手に”三種の神器”と呼んでいます ^。^ )。アメリカの小学校では早い段階から、この自己管理のノウハウを教えるそうです。

ところが日本の学校ではどうでしょう?間接的にこれらのノウハウを活用する事(例えば時間割表や、歯磨きカレンダー、プリントバインダーなど)はあっても、ノウハウそのものを体系的に教える事はありませんよね。こんなに有用なツールを受験勉強に活かさない手はありません

スケジュール管理… 週間スケジュール作成

まずは スケジュール管理 です。

就活生やビジネスマンは、日々のスケジュールが次々と変化し、柔軟に対応する必要がありますね。中学受験を目指す小学生はどうでしょうか? 学校は毎日おなじ時間に通い、おなじ時間に帰ります。塾の時間も決まった時間です。実は…、塾から出される宿題でさえも毎回おなじパターンで出されます。

小学生は基本的に好き勝手に行動し、思いつきで行動するものです。気が向いた時に勉強を開始し、疲れたら終わりにします。自分が何時間勉強したかも意識しません。親がすべき事。それは1週間の決まった行動をお子様と一緒に計画することです。言い換えると、週間スケジュールを作ることです。

これが私と息子が立てた 実際に使っている週間スケジュール です。塾の先生方のご助言や、受験指南書からお知恵をいただいた上で、私が特に気をつけたポイントを7つ紹介したいと思います。

① 子供と一緒に考える

子供でも大人でも、人に押し付けられた計画をこなすのは嫌ですね。親から押し付けられたものなんて最も嫌でしょう? 心理学でも宣言効果として知られています。親は良いものができるように導く程度で。

② 日間でもなく年間でもなく”週間”

理由はシンプル…、毎日だと…とてもじゃないが続かない!年間じゃ…あまりにも大雑把すぎる。塾や学校のサイクルは、ちょうど週間サイクル。消去法で絞っていくと…「週間スケジュール採用!」となるわけです。

③ 予備時間を何時間か確保する

風邪をひいて寝てしまった。法事で勉強時間が取れなかった。ダラダラしすぎて終わらなかった。理由はともあれ…必ずと言っていいほど予定は狂うものです。リカバリの為の予備時間は必ずとる!

④ 1人パートと親子パートを設ける

できる事なら、常に指導者が横について出来ない問題をフォロー…、どんなに大金持ちで家政婦を雇えるような家庭でも無理ですよね(^。^) だから1人でやるパートと親と一緒にやるパートを交互に配置するのです。

詳細は 本記事の後半 で。

⑤ 毎晩、国語の音読を!

塾の国語の先生が、とにかく音読を勧めます。音読がどれほど効果があるのか…個人差はあるでしょう。言語の習得に音読が効果的である事は、多くの研究で証明されています。息子にとっては効果があったようです。

⑥ 社会の歴史は読み合わせ時間を確保

大人になって改めて歴史のテキストを読んでみると…、これ息子がひとりで読んで理解できるだろうか?という疑問が…。試しに質問をしてみると、やはり分かっていない模様(^^;  親子読み合わせの時間を確保しました。

⑦ 1週間の総勉強時間を意識

1週間の自宅での総学習時間の目安があるそうです。小学校5年生で12時間、小学校6年生で20時間。少ないように見えますが… これは塾に週3日通っている生徒の目安なので結構キツキツです(*_*) 偏差値は周りの生徒の頑張りで下がってしまうものなので、負けじと最低限の勉強時間を確保しました。

スケジュールは週間スケジュールなので頻繁に見直す必要はありませんが、やはり見直しをすべきですよね。なので、手書きではなくパソコンで作成する事をお勧めします。微修正や量産が可能だからです。

タスク管理…ホワイトボードで今日やる事を

つぎは タスク管理 です。

とある中学受験の雑誌で、受験に成功した父親の方の体験記に、早朝から深夜までの仕事でなかなか子供とコミュニケーションが取れないためホワイトボードを利用した という記事を見ました。その父親の毎朝の日課は、ホワイトボードを使い、その日にお子様がやるべき事を書く事なのだそうです。

小学生という生き物は思いつきで行動するものです。遊びたいという衝動で思いつき行動をするのは良いでしょう。でも… 突然、受験問題にチャレンジすることに執着を持ち、本来やるべき 基本問題をすっとばして入試問題をやるという暴挙にでる。普段使っているノートとは別に “集中特訓ノート” なるものを自分で作り、無計画に抽出した問題をやり満足そうにしている

これらは、子供が自分の意思で始めたことなので頭ごなしに否定はしてはいけないのでしょうが…、こんな事が続くと合格して欲しいという親の想いが強いほど 親子喧嘩に発展してしまう。我が家も日常茶飯事でした。本来やるべき事が疎かになるようであれば、本人との合意の上でキチンと是正してあげる必要があります。

本項の冒頭で紹介した通り、本来やるべき事を息子に”毎日!”伝えるために、ホワイトボードを購入して試してみました。50センチ四方も無い小さなもので、裏にマグネットが付いていて冷蔵庫などに貼っておけるものです。このホワイトボードに毎日やるべき事を書き出してから、仕事へ出かけるようにしています。

特に私から教えた訳では無いのですが、息子はそれをタスクリストとして活用し 終わったタスクを取り消し線で消しながらタスク消化を行うようになりました。学校か塾で優秀な先生から教えて頂いたのしょうか? そうなれば、しめたものです。徐々にタスクを自分で立てられるように書き方を工夫するだけです!

最後にホワイトボードに意識的に書いている事を紹介します。私は仕事の関係で、息子と対面で話せるのは土曜日と日曜日の週2日しかありません。ホワイトボードで何かを伝えるのならば、正確に、必要な事だけを伝えたいですし、せっかくなのでコミュニケーションの場として活用したい!

① やる事の所要時間

これもセオリーですが、おおよその所要時間が書いてあると、タスク消化の目安になりますよね。”早めに始めないと終わらないぞ〜” という適度なストレスにもなり、早く終わるだろうとタカをくくって終わらずに寝不足になる事も防げます。

② 忘れがちな注意事項

私の息子は、問題をノートに解く時に問題集のタイトルを書き忘れます。後から、ノートを見ただけじゃ全くわからない。そばにいれば指摘できますが…子供の治らないクセなどは、ホワイトボードに注意として書いてあげると、忘れ防止や習慣づけになります。

③ 子供へのメッセージ

間接的ではありますが、せっかくの子供との接点なので、ちょっと気恥ずかしい所もありますが「頑張ったね」などのメッセージを残すようにしています。子供がどう感じるかは分かりませんが、少しでもモチベーションにつながればと思って書いています。

ファイル管理…財産となるテスト類を捨てずに

最後はファイル管理です。

あなたのお子様は、部屋がプリント類で散らかっていたり、お目当てのプリントがなかなか見つからないなんて事はありませんか? 残念ながら…我が家は今でも日常茶飯事です(>_<) ただ…子供を擁護する訳ではありませんが、とにかくプリントが多いんです。毎週配布される物もあれば、1回きりの物まで…

とはいえ…、配られる物を全て分類し、ファイリングする事を小学生に求めるのは、ちょっと無理がありますね。そうであれば、まずはファイリングするプリントを1種類に絞ってあげるのが有効 かと思います。例えば…「毎月やっているテスト結果だけはファイルしようね 」など…。

1種類をきちんとファイリング出来るようになったら、2種類、3種類…と種類を増やすと身につきます。定期的に配られないプリントは「その他プリント置き場」を作り、教科も日付も関係なく揃えておくだけ のルールを作る。とてもシンプルなので、好き勝手放題の小学生男子でも何とかなります!

1番最初にファイリングすべきは、定期的に開催されるテストでしょう。以前の記事で紹介した「間違えた所のシール管理」を実践していれば、このファイルは宝の山になります。なぜなら、子供が本気で挑戦したテストで、出来なかった問題達が、しっかり管理されているファイルなのですから!

親子の連携サイクルを確立する

平日は1人で + 休日は親子で

中学受験に挑む小学生の親の方達は30代から40代が多く、仕事がとてもとても忙しい年代でしょう。私自身もそうですが、子供に手をかけられるのは土日だけで、平日は子供自身が、1人でやる事をこなさなければなりません。つまり、平日は1人でも出来ることを…、休日は親子一緒でないと出来ない事を すべきですね。

平日… 間違えた所に “印を付ける”

平日は1人で出来る事ですが、漢字練習でも計算練習でも良いでしょう。しかしながら、最も平日にやってもらうべき事は、問題を解いた後に間違ってしまった所や、全く分からなかった所に印を付ける事 としています。なぜならば、親子の共同作業が出来る貴重な休日には、出来ない所を集中してやりたいからです。

こちらの記事 でも紹介していますが、私はシールを活用しています。

休日… 間違えた所の “分析と対策”

平日にひたすら間違えた所に印をつける作業をした結果、休日にあなたがテキストを開いた時には、お子様が苦手とする問題が一目瞭然になっているはず です! あとは貴重な親子の共同作業を、その苦手な問題の対策だけに当てれば良いのです。なので、日頃から必ず間違った所にシールを貼る習慣をつけさせています。

これを勝手に「親子の連携サイクル」と呼んで徹底しています。本当は…分からない問題は、調べたり先生に聞くなどして自分自身で消化するのがベストでしょう。しかし、自分が何を理解していないのか分析をするのには経験が必要だと考えています。休日は、分析も含めてサポートするのが良いと考えています。

まとめ

中学受験は、親と子の二人三脚と言われています。親がすべき事は多岐に渡りますが、我が家で実践している 自己管理にフォーカスした事例を紹介してみました。経験の浅い小学生には2つの土台を徹底的に教え、親と子のサイクルを作るということを実践してみました。

<知識の土台をつくる>
 1) 勉強とは何かを教える
 2) 自己管理 3種の神器を教える

<サイクルをつくる>
   3) 親子の連携サイクルを回す

親の関わり方は千差万別だと思っています。同じ悩みを持つ方も多いかと思います。悩んで試行錯誤しましょう!


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中学受験:親がすべき事は”仕組み作り”” に対して1件のコメントがあります。

  1. しろ より:

    とても 為になります。
    今、娘は小4。
    できる子だと どこかで油断していたのが悪かったのか、
    先日行った塾のテストが悲惨で…
    私も 親としてできることをもっと頑張ろうと思いました。
    尊敬します!

  2. yuzupa より:

    しろ様

    コメントをいただき、ありがとうございます!
    私も中学受験は初めての経験のなか、できることをと思い、日々奮闘しております…。

    四年生であれば、時間も比較的ありますね!
    よろしければ、またコメントをいただけたら幸いです。

    お子様の健闘をお祈りいたします!

  3. しろ より:

    お返事 ありがとうございました!

    今朝の通勤電車内でも、お手本にしようと拝見しておりましたが
    まさか返信いただいていたとは!

    実は、早速 昨日、分からないシール、プリントファイリング、ホワイトボードを初めてみました。そっくりマネしました… (汗)

    ママ友の中に 中学受験を考えている方がいないうえ、初めてのこと… 不安ばかりでしたが 勇気をもらえました! これからもお手本にさせていただきます!

    ひとまず 次の9月の組分けテストで 少しでも良くなるよう 私もサポート頑張ります。!

    今日も酷暑… ご自愛ください。

  4. yuzupa より:

    しろ様

    再びコメントありがとうございます(^-^)

    学年は異なりますが、
    同じ目標を持つ親として
    お互い頑張りましょう!

    しろ様も、暑さにお気をつけて!

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