中学受験:企業城下町とは? 入試に出る厳選16都市をご紹介!

企業城下町ってナニモノ? 受験の対策として企業城下町は何都市おさえておけば良いか?

こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

入試でもよく出題される “企業城下町”。愛知県の豊田市が有名ですが… いったい国内に何都市あるのでしょうか? 入試で出題されるからにはシッカリとおさえておきましょう。

おさえるべきはズバリ16都市!

えっ、16都市… ∑(゚Д゚) 意外と多いと感じたのではないでしょうか。でもご安心ください。脳科学に基づき、適当に分類して覚えれば簡単に覚えることができますよ。

さて16の企業城下町をご紹介をする前に、企業城下町って何となくは分かるけど…そもそもナニモノ!?と思われている方のために 企業城下町とは何かについて5つの特徴で解説 したいと思いますd(^_^o)

 

企業城下町とは?5つの特徴で分かりやすく

企業城下町とは、ざっくり言うと… “1つの巨大な企業が…その街の経済活動の中心になっている街 ” 住民の多くがその企業に関連する職場で働き、まちはその企業からの税収で支えられています。

これだけだと分からないので、企業城下町が出来上がるまでの過程を5つの特徴で追ってみましょう。

特徴① 田舎に企業が工場などを作る

まず企業城下町の特徴…ちょっと表現が怒られてしまうかもしれませんが… 企業城下町は 何にもないド田舎に企業が進出するところから始まります(・_・; 大企業が工場を作ったり創業者が会社を作ったり。

では、なぜ田舎に突然企業が進出するのでしょうか? 大都市ではなく…あえて何もないド田舎に企業が進出するにはシッカリとした理由があります。主な理由は3つあるそうです_φ(・_・

理由1:創業者の出身地だから
理由2:大都市は土地が高いから
理由3:自治体による誘致活動により

その土地で創業された企業が成長して企業城下町となる場合は、創業者の出身地というパターンが多い ようです。トヨタ自動車の豊田市、旭化成の延岡市、ブリジストンの久留米市は創業の地です。

また、高度経済成長期以降は 大都市には大きな土地はなく 地価も高いので 企業は工場を作れません(-_-;) そこで地方の自治体が誘致活動を行って、地方に工場ができるという例も多かったようです。

さて…地方に大きな企業が進出した後はどうなるでしょうか?

特徴② その大企業の関連会社が集まる

地方に大きな企業が進出すると…今度はその企業に関係する企業がガンガン集まってきます∑(゚Д゚) トヨタ自動車のある 豊田市には自動車製造に使う材料の企業や自動車部品を作る企業がウジャウジャ あります。

特徴③ それらの会社で働く人が多く住む

さて…こうなるとドンドン人口が増えていきます。その大企業で働く人々とその家族たち。関連する企業で働く人とその家族たち。たとえば… 豊田市には自動車関連の仕事をする人がたくさん住んでいます…

特徴④ その人達のためのお店や病院ができる

そこで働く人たちが生活をするにはお店が必要ですよね? スーパーマーケット、コンビニエンスストア、レストラン、クリニック…そして生活に必要なお店だけでなく、映画館やスポーツジムなどもd(^_^o)

特徴⑤ お店や病院で働く人たちも増える

そして最初に進出した大企業を中心に、関連する企業群が、たくさんお金を稼いでたくさんの税金を払ってくれます。行政も含めて街全体が大企業中心にまわっていますね…∑(゚Д゚)

これが 企業城下町 というわけですd(^_^o)

 

 




企業城下町の代表…愛知県豊田市とは?

企業城下町ができあがっていく過程は分かりましたでしょうか? では具体的な企業城下町の例として ザ・企業城下町である豊田市 がどんなところであるか見てみましょうd(^_^o)

豊田市はトヨタ自動車の企業城下町…愛知県にある人口40万人強の都市 です。

豊田市の工業生産の95%が自動車関連

豊田市にはもちろん農業や工業や商業がありますが特に工業がさかんです。そして 驚くべきことに工業生産額の95%が自動車関連の生産 になります。まち全体で自動車を作っているイメージです∑(゚Д゚)

豊田市内にトヨタ自動車の工場が7つも!

そして豊田市内にはトヨタ自動車の工場が7つもあります∑(゚Д゚) もちろんトヨタ自動車の本社もあります。その結果、豊田市内の工場で働く人の85%は自動車関連の工場に従事 しいています。

町の名前まで ”豊田市” に変えちゃった

豊田市って昭和33年までは挙母(ころも)市という名前だったことをご存知でしょうか? 昭和34年に “自動車産業と共に発展する” ということを誓って市の名前まで豊田に変えちゃったんです。

個人的にはこのあたりが “城下町” というイメージですね (・_・;

 

 




中学入試で出る!企業城下町16都市

企業城下町ができるまでの過程、企業城下町の具体例として豊田市について紹介しましたが、いよいよ日本にある企業城下町の全体像をご紹介します。受験ではこの16都市をおさえましょう!

自動車の4都市

まずは日本といえば自動車! 自動車関連の企業城下町4都市です。

どの工業地帯、工業地域に属するかもおさえておきましょう!群馬県太田市は 関東内陸工業地域。愛知県豊田市と三重県鈴鹿市は中京工業地帯。福岡県苅田市は北九州工業地帯ですねd(^_^o)

参考リンク:工業地帯と工業地域で受験力をつける

鉄鋼業の4都市

鉄鋼業も日本で古くから発展してきた産業です。次は鉄鋼業の4都市です。

全て日本製鉄という企業です∑(゚Д゚) 元々は新日本製鉄という会社と住友金属という会社があったのですが2012年に経営統合し、日本製鉄というとてつもなく大きな会社になりました。

なお、北九州の製鉄所は…あの “八幡製鉄所” です。明治政府の殖産興業のスローガンのもと設立された、はじめての官営工場でしたね_φ(・_・ シッカリおさえていますか?

参考リンク:明治維新と戦後改革…流れを知れば混同しない

原材料の4都市

ここからはセメントや化学品を扱う、原材料の4都市です。

北海道苫小牧市の王子製紙は製紙パルプではメジャーですね。北海道工業地域に属します。宇部市と山陽小野田市はもちろん セメントです!工業地帯や工業地域と一緒におさえましょう。

参考リンク:工業地帯と工業地域で受験力をつける

そして熊本県水俣市のチッソ。チッソは化学用品を扱う会社ですが… ピンとこないといけないのは四大公害病のひとつである水俣病 ですね。この水俣市もチッソの企業城下町なんです。

 

完成品の4都市

最後は家電などの完成品です。バラエティに富みますが4都市です。

茨城県日立市の日立製作所は主に家電を作っている会社です。静岡県磐田市のヤマハ発動機はオートバイを作っています。福岡県久留米市のブリヂストンはタイヤを作っています d(^_^o)

最後は、宮崎県延岡市の旭化成です。ヘーベルハウスという住宅や建材、医薬品と多岐にわたる事業を展開している会社ですが、この旭化成…忘れてはいけないのはノーベル賞との関連 です。

2019年 リチウムイオン二次電池でノーベル賞を受賞した吉野彰氏、実は旭化成の研究者 なんです!中学受験はノーベル賞が大好き。狙われる可能性があるのでリストに加えてみましたd(^_^o)

参考リンク:ノーベル賞の対策が大変すぎる…中学入試4つの傾向

以上、入試でおさえるべき16の企業城下町をご紹介しましたd(^_^o)

 

 




まとめ

今回は “企業城下町” についてまとめてみました。実際の入試でも出題されていますので、教養として知っておくと良いかと思います。でも大量にある企業城下町をどうやって覚えたらよいでしょうか?

定番のネタで恐縮ですが、適当に分類すれば良い のですd(^_^o) 今回の例では、自動車、鉄鋼業、原材料、完成品の4つのグループに分けています。それぞれ4都市、全部で16都市です!

 

中学受験:企業城下町とは? 入試に出る厳選16都市をご紹介!” に対して2件のコメントがあります。

  1. ゆまっち より:

    いつも為になる記事ありがとうございます、久留米市は福岡県となります。

    1. yuzupa より:

      ゆまっち様

      ご指摘、大変ありがとうございます。
      誤記があった部分をすぐに修正しましたm(__)m

      また全国の福岡県出身の方にも、
      お詫び申し上げます…。

      かるび勉強部屋
      ゆずぱ

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