中学受験:勉強のやる気が出ない時に試す4つの対策

子供は本当にやる気あるのか?とイライラした経験ありませんか?

仕事も運動も部屋掃除も、そして受験勉強も…全ては”やる気”に支配されています。世の中の成功者は、例外なくこの”やる気”に満ちあふれた人達です。人類にとってこれだけ大事なものなので昔から多くの研究があります。成功の鍵を握る ”やる気” の知恵を中学受験に最大限活用する工夫を紹介したいと思います。

本記事は、左側の”やる気”に関して書かれた記事です。右側の”学習”…つまり勉強のやり方に関しては以下の記事で書いていますので、そちらの記事もご参照下さい。

中学受験:使える!学習に関する学説4選

 
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同一化の心理

同一化…自分も出来るかも!という心理

心理学の世界では 憧れやお手本となる身近な人やドラマに出てくる登場人物に自分を重ねて同じような振る舞いをしようとする心理 を同一化と呼ぶ そうです。これ… 経験ありませんか? ドラマを見てなんか仕事のやる気が出たり、映画を見てもうちょっと家族を大切にしようと考えさせられたり…。

世界のリーダのような卓越した存在の人でも何かに刺激を受けて成功を勝ち取っています。著名人の生い立ちが描かれた本を読んで気がつくのは とてつもない行動力のとっかかりは何かに出会って刺激や影響を受けた所から始まっている んです。ごく普通の生活をしていてもそのような事は身近にたくさんあります。

世の中は…けっこう同一化だらけ

サッカーのW杯にでるようなブラジル代表やヨーロッパの名門チームの選手の中には、あの”キャプテン翼”に憧れてサッカー選手になったと公言する選手たちがいます。”踊る大捜査線”のドラマを見て警察官になった人も、”コードブルー”のドラマを見て救命医や看護師になった人たちもいます。

たかがドラマや映画… 「そんなものに影響されるかっ!」そう思われるかもしれませんが…小学生の子供はどうでしょうか? 私の息子は、最近流行りの やたら高学歴な芸能人や現役東大生がでてくるクイズ番組 を見て見事に感化されています (^^; この同一化の心理を受験勉強のやる気に活用しない手はない でしょう。

かなり効果的!映画で”やる気”を刺激

試してみれば驚くほどの効果が見られました。というか一緒に見ていた親の私ですら “受験勉強に対するやる気” が内側から湧き出てくるんです。ただし…ヤミクモに見るものを決めてはいけません。テーマは当然 “受験” そしてストーリーは “低偏差値からの逆転合格劇” がもっとも効果的だと感じました。

かつては偏差値が低かった生徒が 周りの人たちに感化されて努力をし最難関中学校や最難関大学に合格する。努力シーンはどのドラマも映画も過酷なものですが成果が出始める… “自分もできるかも…なんか勉強したくなってきた”っていう気持ちが湧いてくる んです。手軽な対策ですのでお試しになってはいかがでしょうか?

何本も受験ドラマや映画を息子と見てきた中で私の息子がもっとも感化されたものを3本選んで紹介したいと思います。個人差があるので効果はお子様の性格に左右されるかと思いますが、我が息子は 見終わった後に “ちょっと勉強するわ…偏差値あげないと” と自分から言い出すくらい効果的 でした!

中学受験:”やる気”を刺激する受験ドラマ3選

受験ドラマを夢中で見る息子と娘

社会的証明の原理

社会的証明…みんなと一緒がイチバン安心!

社会的証明とは社会心理学の用語で “みんながやっている事がイチバン安心できる” という心理 だそうです。特に日本人が持ちやすい心理なんだそうです。さらに言うと精神年齢が幼い子供の方がこの心理を持ちやすいんだそうです。本ブログをご覧のみなさまは…この心理の対象に思いっきり合致する事になります。

ガラーンとしている飲食店よりも人が多く入っている飲食店の方がなんとなく安心なんて事はありませんか? 高校受験は、親がわざわざ受験しろって言わなくても子供は受験する気になりますよね。実は、中学生の97%は高校受験をするんです。そのような環境では…みんなが受験するからそうした方が安心 なんです。

“友達はみんな中学受験” が理想的な環境

そうであれば理想はこうなります… “自分の周りがみーんな中学受験を意識しセッセと勉強をしている環境” こんな環境下にお子様を置く事ができれば、親が何も言わなくてもお子様は自発的に受験勉強を始めることでしょう。社会的証明の原理に従い、みんなと同じ事をする方が安心するからです。

そんな環境があったら…苦労しませんね (>_>) ただ工夫をする事は可能です。実現性と共にいくつか紹介したいと思います。

受験率100%の環境を作る

前項で紹介した理想的な環境は具体的にこの世の中にどんなところに存在するのでしょうか? “自分の周りがみーんな中学受験を意識しセッセと勉強をしている環境” です。少し考えると…世の中にはそのような環境がいくつも存在する事がわかります。実現性についてはいったん無視して1つずつ紹介しましょう。

1)中学受験率100%の小学校に入れる

世の中には中学受験率がほぼ100%の私立小学校がいくつも存在します。これらの小学校は右を見ても左を見ても友人たちも保護者も先生もみな中学受験をする前提で生活しています。このような環境下では、お子様は中学受験に向け自発的に動きだします。でもハードルが高すぎですね…。次っ!

2)中学受験率の高い地域に住む

実は中学受験率は地域によってだいぶ差があります。東京都の千代田区の中学受験率はナント56%!2人に1人以上が中学受験をする んです。ベネッセ教育総合研究所のレポートよると都道府県によってもだいぶ差があるようです。東京や神奈川など中学受験率の高い地域であれば “僕だけ中学受験” という状況…つまりやる気が出にくい環境にはなりませんよね。

しかし…これもハードルが高すぎます。子供の受験のために引っ越す…難しいですね。

3)中学受験専門の学習塾に通う

お待たせしました。ようやく現実的なものです (^o^; とてもシンプルなものですが、やはりこれがイチバン現実的で効果があります。ただし通常の学習塾ではなく 中学受験を前提にした学習塾です。SAPIXや四谷大塚や日能研です。塾に行けば周りの友達全員が中学受験に向けて頑張っている。まさに理想的な環境となります。

このような環境に置かれると社会的証明の原理により、お子様は友達といっしょに受験勉強する方向へ動きはじめます。うまく行けば夏期や冬期の講習も取りたいと自分から言い始め、学校見学に行きたいと自分から言い始めます!ただ…それなりの費用が発生します。

4年生位までは月あたり2万円〜3万円の費用が掛かり、6年生にもなると4教科を受講すると月あたり5万円〜7万円の費用が掛かります。塾によっても多少差がありますが、中学受験専門の塾となると、やはりこれくらい掛かってしまいます。

費用的に難しい場合は2教科だけをとる方法もあります。費用は月あたり3万円〜4万円程度になりますが、週2回程度は塾に通う事になるので、その理想的な環境下にお子様を置く事ができます。いっぽう夏季講習だけ冬期講習だけというのは期間が短いので”やる気”向上という観点ではオススメできません。

4)家庭内で理想的環境に近づける

費用を掛けずに家庭内でもある程度の環境を作ることはできます。ドラマ化もされた有名なノンフィクション「下克上受験」を読むと家庭環境を受験モード一色にしている事がわかります。家庭内が小さな中学受験率100%になるように工夫しています。親が子供と一緒に受験をする関係を作る のです。

我が家でもこの「下克上受験」の環境を実践してみました。やり方はとてもシンプルで 親もいっしょに問題を解き子供と競争する事 です。土日だけでも良いです。社会的証明はみんなといっしょが安心という心理です。どうしても周りにいっしょに受験する子供がいない場合は、親が擬似的に受験をする友人の役割を果たすしかありません。

この方法も試してみるとなかなかの効果です。実践していると…計算問題なんかはスピードで息子に負けてしまいます(^^; 適度に息子に負ける状況。それが息子のやる気をさらに向上させる事があるようです。子供から「パパ、いっしょに勉強を早くやろう」と誘われる事が本当に増えました

以上が社会的証明を利用した”やる気”アップの工夫です。3)学習塾に週3日通い… 4)家庭内は100%受験モードにする事ができれば、わざわざ私立小学校に入学するというハードルの高いことを行わなくても、中学受験率100%の私立小学校に在籍するのと近しい環境を作ることができる のです。

宣言効果

宣言効果…自ら宣言すると成功率は上がる

宣言効果という言葉も心理学の言葉です。達成したい目標を周囲に宣言すると目標達成の成功率が上がる というものです。人は誰しもウソをつきたくないという深層心理からこのような事が起こるそうです。宣言する相手は恥をさらしたくない相手であるときにその効果が最大化されます。身近な所では友達や親でしょう。

ある遅刻グセのある部下を持った上司… どんなに “明日は9時までに出勤しろ” といっても治りません。ところが “明日は何時に出社するんだ?” と問いかけ部下自ら”9時に出社します” と宣言させるだけで治る可能性がグンと上がるそうです。どんな人でも自分が言った言葉はどうしても守りたいという心理が働く のです。

実践は簡単…会話を疑問形にするだけ!

この心理は中学受験を抱えるお子様にも活用できます。 例えば…すぐに宣言効果を活用できるのは勉強の合間の休憩時間のとり方です。やり方は簡単。休憩に入る前に “何時何分から勉強を再開する?” と疑問形で問いかけるだけ です。いつもはダラダラ休憩を続ける息子が嘘のように時間ぴったりに勉強を再開させるんです。

理由は宣言効果によるもの…自分で言った事は守りたいという心理 です。他にも子供自らに宣言させれば、子供自身の責任の中で実施されることになります。今日は宿題をどこまで終わらせるのか? 今日は何時間勉強をするのか? 次回のテストは何点を目指すのか? すべて疑問形で問いかけてみましょう!

指示指導から宣言へのシフト

とはいえ…最初から全てを宣言させるのは子供にとっても難しいので、最初は指示や指導を行い徐々に宣言させるという事を実践 しています。親が不在の際の自主学習でこれを実践します。私は過去の記事( 中学受験で親がすべきこと )で紹介したホワイトボードによる”やる事の管理”でこれを実践しています。

最終的には上記のように自らやる事を決めて自ら宣言できるようになります(我が家はほぼ1年掛かりました…(・・; )親からの一方的な指示はやる気がなかったりすることが多いのに… 自ら宣言した事がしっかり完遂されている確率はほぼ100% なんです!宣言効果… 本当にすごいです。

レンガ職人の童話

レンガ職人の童話…目的意識とやる気の話

最後はイソップ童話のレンガ職人の話です。有名なお話ですのでみなさんもご存知かもしれません。まずはそのお話の内容から…。ちょっと長くなってしまうのでポイントだけ抑えた短縮版で。

世界中をまわる旅人が、ある街で3人のレンガ職人に出会い、話しかけた時のお話しです。旅人はレンガ職人問いかけました。

旅人「あなたはそこで何をしているのですか?」

1人目のレンガ職人「見れば分かるだろ。レンガを積んでいるんだよ。」

2人目のレンガ職人「大きな壁を作っているんだ。生活のために働いてるのさ。」

3人目のレンガ職人「ここに大聖堂を建てているんだ。多くの人が幸せになるだろう。」

このお話のポイントは 何かに取り組む時に目的を意識しているかどうかでモチベーションが大きく変化する という事です。1人目のレンガ職人はレンガを積む仕事は苦痛でしょうがないでしょう。いっぽう3人目のレンガ職人は目を輝かせながら使命感を持ってこの仕事に取り組んでいることでしょう。

毎日の勉強では”手段”が”目的”になりがち

それでは受験勉強をしているお子様はどうでしょうか? 毎日宿題に追われていると宿題を終わらせる事が目的になってしまっていませんでしょうか。少なくとも…私の息子は宿題を終わらせる事が目的になってしまっていました… (-。-;内容が分からなくても終わってさえすればいい。こうなると危険な状況ですね。

宿題を終わらせる事はあくまでも中学受験に勝ち抜くための”手段”であって”目的”ではありません。目的を把握している子供であれば宿題のやり方が変わります。宿題を終わらせる事よりも大切な事がある事を意識し… 宿題の中でわからない問題を見つけだし出来るようにすることを優先するはずなんです。

この辺りについては以下の記事で詳しく説明していますので、本記事と合わせて参照下さい。

中学受験:偏差値を上げるシンプルな勉強法

やっぱり実際に中学校へ足を運ぶべき

目的を意識させる手っ取り早い方法があります。やはり中学校の見学会や説明会に参加する事 です。子供は勉強をしている間に自分が何のために勉強しているのか忘れてしまうんです。我が家では4年生の夏に中学受験を決意しましたが、同じ4年生の夏に中学校の見学会へ出かけました。

今はもう5年生ですがシッカリ行きたい中学校を意識している様子です。偏差値や通学距離、校風などはいったん置いておいて、とにかく中学校を生で見るという事が大切であると考えています。

まとめ

中学受験でやる気をアップさせるための学説とその具体的な活用法を4つを選び、紹介しました。世の中の成功はこの”やる気”に支配されていると言っても過言ではありません。心理学や脳科学の先生方の知見を積極的に活用し、中学受験の成功に近づきましょう!


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