中学受験:子供のほめ方…受験生親の私が効果を実感した2つの考え方

効果的な”ほめ方”が分からない…シンプルな2つの考え方で効果絶大な”ほめ”ができます

こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

約4年間… 子供たちの中学受験をみてきてましたが、どんな対策よりも強力な受験力アップにつながるものは やはり“やる気”…

やる気を引き出すには ”ほめること” が必須 となりますが、どうやってほめたら良いでしょうか?

超効果的な”ほめ方”キーワード
 ① リアリティのあるギャップ
 ② モノサシを使わない部分 

実経験から効果があると実感した ”ほめ方”です。たったこの2つのキーワードでほめ方が分かりますd(^_^o)

では具体的にみていきましょう!

 

考え方① 現状を軽くほめ ”リアリティのあるギャップ” を示す

まったく同じ状況でも2つの見方がある

99.9%の子供はまだ目標に達していない状況かと思います。目標まではどれくらいの道のり がありますでしょうか?

 目標まであともうちょい?
 目標まであと50%くらいか…
 目標まで全く届かない…

どんな状況であったとしても… その状況のとらえ方は2つあります。見る側の視点によって変わるんです

目標までのギャップを”できていない”と見る か(上の図)… 目標まで近づいている部分を ”できている” と見る か(下の図)。

ほめるときには 目標まで近づいていいる部分を”できている”ととらえる必要があります。感情的にはケッコウ難しいですが (^_^;)

 

最も大事なのはギャップをリアルに見せる事

そして 子供との受験生活を通して気づいたこと…

もっとも大事なのは 目標までのギャップをリアルに見せる ことです。単なる 数字ではなくリアルさ が重要です∑(゚Д゚)

例えば…

算数の偏差値で55を突破することが目標だとします。そして、テストの結果は偏差値50という現状だった場合…

現状と目標のギャップをどうやって示したら良いでしょうか?

 

上記のように “あと偏差値5” ではダメ です(>_<) 

間違え直しをしながら この問題とこの問題ができていたら目標に到達していた という リアリティのあるギャップ を示すこと。

これが 超効きます d(^_^o) 

 

”ダメ出し“ は百害あって一利なし

言うまでもないかもしれませんが… 

目標と現状のギャップを単に ”できていない” ととらえ、指摘することは ダメ出し になり百害あって一利なしです。

同じ “ダメだし” するにしても現状をほめた上で 具体的でリアルな形でギャップを示す とだいぶ変わります。

どうしても”ダメだし”したくなった時のアンガーマネジメントについては別途記事を書きたいと思います_φ(・_・

 




考え方② “モノサシを使わない部分”でほめる

世の中には2種類の競争がある

私の過去の記事でも触れましたが、世の中は競争社会です。どこにいっても競争がつきまといます(^_^;)

そして 競争というものには2種類 あります

ひとつは モノサシを使った 競争。もうひとつは モノサシを使わない競争 ですd(^_^o)

モノサシを使った競争は、シビアで無機質で、トップに近くなるほど厳しく、そして…限界があり勝者は1人です。

一方、モノサシを使わない 競争は、勝敗が明確でない分、自分で勝ち負けを決めることができます。

子供をほめる時はどちらを使うべきでしょうか?

 

モノサシを使った”ほめ”は 最高記録更新 のみ

めちゃんこ偏差値が良くていままでの最高記録を更新した!そんな時はモノサシを使ったほめ方でも良いでしょう。

でも、原則はモノサシを使わない方が良い というのが、私が子供と試行錯誤してきた結論ですd(^_^o)

なぜモノサシを使ってはいけないのでしょうか?

モノサシを使った ”ほめ” は “行動”ではなく”結果”に対してほめますよね…。子供は何に対してほめられているのか分からなくなってしまう という事態におちいります。

 

それはモノサシの2つの性質からわかります。

性質① 必ず ”浮き沈み” がある

お子様の偏差値の推移を見てみてください…。必ず上がったり下がったりしているはず です!

もともと上がったり下がったりするものと分かっているものを、ほめるときの材料にするのは避けた方が良いでしょう。

上がったらほめ、下がったらほめない…。何に対してほめられているのか子供は理解できない状態に なってしまいます (^_^;)

性質② 必ず ”限界” がある

モノサシを使った競争には必ず終わり(限界点)があります。

陸上の100mのタイムは9秒台で収束し 今や一気に大きく世界記録を更新するというニュースはなくなりました。

ノートパソコンの軽さ、牛丼1杯の値段、TOEICのスコア、そして偏差値… すべて限界点のようなものが存在します。

ほめる時に、あえてこのモノサシを使うことはナンセンスかと思います。限界点に近づくにつれてほめる機会もなくなります(-_-;)

 

モノサシでない”ほめポイント”とは…?

じゃあ、モノサシ以外で何をほめれば良いのか(・_・;  ”ほめ”ポイントを見つける3つの視点 をご紹介します。

めちゃんこシンプルですd(^_^o)

視点① できなかったことができるように!

王道はコレでしょう。

・食塩水の濃度の問題が壊滅的だったのに…今回は1問できている!
・時間が足りなくて回答用紙が空欄だったのに…今回は回答欄がうまっている!

なんでも良いです。前回との違いを見つけるだけ!

 

視点② 努力している”行動”がみえた

できるできないに関わらず努力をみつける

・計算用紙の使い方がなんだかキレイ
・休憩時間をピタッと終わりにした
・自分からスケジュールどおり動いた

行動をほめる…これも王道ですね。

 

視点③ ピンポイントのモノサシ

モノサシであってもピンポイントであれば、普段から使ってもよいかと思いますd(^_^o)

・漢字問題が全問正解
・算数の偏差値が前回よりも良かった

ただ、やっぱりモノサシを使った”ほめ”は頻繁には使わないことをオススメいたしますd(^_^o)

 




まとめ

今回はブログ読者の方々からも個別のご質問が多かった”ほめ方”にフォーカスしてみました。シンプルにまとめると2つのキーワードに集約 することができますd(^_^o)

超効果的な”ほめ方”キーワード
 
① リアリティのあるギャップ
 ② モノサシを使わない部分

本当に子供のやる気を引き出すのであれば、この2つのキーワードで実践すれば、必ずや効果がでるでしょうd(^_^o) オススメの方法ですのでぜひお試しを!

中学受験:子供のほめ方…受験生親の私が効果を実感した2つの考え方” に対して2件のコメントがあります。

  1. 共働きママ より:

    ゆずぱ様

    こんばんは。小5の息子を持つ母です。早稲アカに3年から通塾しているのにも関わらずクラスは再下位で、親として今までフォローが甘かったことを痛感しております。遅ればせながら、この夏、中受を目指そうと改心し、ゆずぱ様のブログに惹き込まれ、夜な夜な読み続け、親としてするべきことを計画を立てるべく勉強中です。ゆずぱ様のブログは私が探していた論理的、体系的にまとめられた素晴らしいノウハウを惜しみなくシェアしてくださり心から感謝しております。

    さて、このトピックでのほめ方、ついてはやる気の引き出し方で我が家では暗礁に乗り上げており、ついつい私が苛立って声を荒げ正に百害あって一利なしの状態です。ご子息様は自ら中受をするとスタートを切られたようですが、勉強そのものに対してやりたくない、嫌でいやで仕方ないといったことはやはりなかったでしょうか?そのような子供の心の状態をどのように打破したら良いのか、ゆずぱ様だったらどのように、対処されるかアドバイスをいただきたいと、コメントさせていただきました。

    背景としては、志望校は絞れておらず、漠然とスポーツを思いっきりさせてあげたいので、文武両道の中高一貫校、出来れば共学、を探したいと考えています。息子は体を動かすのが好きなので、今頑張れば思いっきり運動できるよ!と釣っていますが今いちピンと来ていないうえに、勉強が嫌々という状態です。(なので、成功体験をさせてあげたいと思ってはいます)

    お恥ずかしながら我が家は私が受験を決めた形で、息子をそれに引き込んでいる状態の為か、とにかくつきっきりの何時間もの勉強を嫌々な態度で、ふてくされ、途中うろうろしながら進めるという、親としては極めて避けたい状態であります。やる気がないので覚えようという気がないため、算数など予シリ計算1ページ解くのに膨大な時間を要してしまい、下手すると間違え直しまで1時間かかります。

    ゆずぱ様のブログを読ませていただき、本腰を入れるのが1年遅かったと感じていますが、やり方次第ではまだ間に合うという可能性と希望が勝っています。ご都合許すときで結構ですので、アドバイスのほどよろしくお願いいたします。

    1. yuzupa より:

      共働きママ さん

      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
      コメントをいただきありがとうございます!

      実はウチの息子は「もうやめたい」発言が何度もありました
      どうしても好き嫌いがあるので、社会は面白がって勉強するのに
      理科はときには苦痛だったようです… 。

      そして、共働きママさんの息子さんと同じ?
      息子はサッカーが大好きなのでサッカー部がさかんな事が
      大前提の条件でした…

      また私の兄の家庭は、親が受験を決めたタイプで
      今年から中学校に通っていますが、その子供は親が決めた
      学校には頑なに行きたくないといっていたようです

      いくつか打開するための事例をご紹介します…

      1)学校見学で子供の魅力となりそうなものを見せる

       うちの息子は「人工芝の立派なグラウンド」に大興奮していました。
       また、とある学校では部活体験みたいなイベントがあり参加したのですが
       サッカーの上手な先輩中学生にも刺激を受けていたようです

      2)有名人の出身者が使えるかも…

       うちの息子は最近流行りの “東大王” にはまっていました。
       芸能人でもアナウンサーでも実業家でもスポーツ選手でもよいですが
       お目当ての中学校の有名な出身者を調べてみて
       もしお子様が目を輝かせるような卒業生がいたら
       使えるかもしれません

      3)親では無い「権威」から言ってもらう

       うちの息子もそうでしたが、親の言う事はききません…
       ”うるさいなぁ” みたいな反抗的な反応をされることも…

       お子様が尊敬するひとは身の周りにいますでしょうか?
       
       本当はスポーツ選手や芸能人などが良いのですが、
       なかなか身の回りにいるわけではないので、親以外で
       権威を少しでも感じる人から言ってもらえると
       目の色が変わることも…

       勉強とはちょっと違いますが、
       私の息子は “朝はやく起きる”ことに対して価値を
       感じておらず、何をいってもダメでしたが、
       息子にとって権威のあるDaiGoさん(メンタリスト)
       の本に 早起きが得 であることが書いてあったので
       見せたところ、翌日から早起きになりましたd(^_^o)

       権威ある人が周りにいない場合、
       権威のある人の本などに代弁させるのもありかと
       思います。

      参考になるかわかりませんが、少しでもヒントになれば幸いでございます。

       

       

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