中学受験:チバニアンとは? 分かりやすい解説と入試出題傾向

地層や化石の基本知識と合わせて “チバニアン” が出題されています

中学入試ではその年に話題となったニュースなどが出題されます。いわゆる時事問題ですが、理科の分野でも時事問題が出題されます(@_@)

ここ最近… やたら “チバニアン” が出題されています。2018年には雙葉中で、2019年には高輪中で… しかも、ニュースを見ていないと分からないような、かなり細かい知識まで求められています ∑(゚Д゚)

えっ…”チバニアン”ってナニモノ!?

そんな方々のお悩みにお答えすべく、チバニアンを分かりやすく説明し、中学入試における出題傾向も解説 までしたいと思いますd(^_^o) 

 

 
スポンサーリンク

 

チバニアンとはナニモノ?

まずは、 “チバニアン”がナニモノなのかを説明したいと思います_φ(・_・

チバニアンは千葉県にある地層のこと

“チバニアン”とは千葉県の市原市にある地層のことです。もう少し詳しく説明すると養老川という川のほとり… 房総半島のちょうど 真ん中ぐらい に位置する…いわゆる崖(がけ)みたいなところです (^_^;)

地層とは… 大昔から積もってきた泥や砂や火山灰などが層になったものです。下の方の層は古く、上の方の層は新しいものです。各層を調べると、その層が積もった時代に何が起きてどんな生き物が生息していたが分かります d(^_^o)

この房総半島にある地層… 近くで見ても、なんの変哲もない崖(がけ) なんですが(・_・;  なぜ、世間で話題となり、入試に出題されるまでに至っているのでしょうか? 

 

なぜチバニアンが入試に出るのか?

理由はこの地層で 科学的にとても貴重な発見があったから です。そして、研究チームは国際認定機関に “国際標準模式地” としてこの地層の認定申請を行いました。申請が提出されたのが2017年の事ですd(^_^o)

この申請が無事に通ると… 77万年前〜12.6万年前の時代が “千葉時代(チバニアン)” と呼ばれるようになります ∑(゚Д゚) 日本の地層では史上初となる可能性を秘めているため、ニュースになっているのです(^_^;)

で… どんな科学的発見があったのでしょう?

地磁気逆転の証拠が発見された

まず前提として… 地球はとても巨大な磁石! 地球が帯びている磁気の事を地磁気と呼びます。北極あたりがS極で 南極あたりがN極 です。方位磁石はN極が北を指しますよね? 北極のS極と引きあってるんですね d(^_^o)

そしてこの巨大な地球の磁石… 過去にN極とS極が逆転する現象が起きていることが分かっています。それが ”地磁気の逆転” です。チバニアンで77万年前に地磁気の逆転が起きている証拠が見つかったのです!

えっ…地層からそんな事分かるの?

地層からは火山噴火など、その時代に起きた出来事に加え、生息していた生き物など色々な事が分かります。そして… 地層に積もった砂鉄などを詳しく調べると、その時代の地球の磁気の向きも分かるんですd(^_^o)

下図のように、地磁気が現在の地球と同じ地層(緑色の杭)、地磁気が不安定な地層(黄色の杭)、地磁気が現在の地球と逆転している地層(赤色の杭)… これらがハッキリと分かるところがすごい所 なんだそうです∑(゚Д゚)

赤色から黄色に切り替わる時代の付近に 百尾層(びゃくびそう)という3cmほどの火山灰層 があり、この火山灰が積もったのが77万年前だという事が分かっています。つまり…地磁気の逆転が起こったのも約77万年前という事が分かるわけですd(^_^o)

ちなみに… この時代の房総半島は 2メートルの地層が積もるのに約1,000年かかっていた そうです。つまり2メートルの地層を調べれば…地学的には短い期間である1,000年の間で何が起きたか詳しく分かるというわけです。

 

入試で求められる3つの理科知識

中学入試における出題傾向

2017年の国際認定の申請から、2018年には雙葉中、2019 年には高輪中で ”チバニアン” が出題 されています。雙葉中では”77万年前”という年代が聞かれ、高輪中では ”チバニアン” をカタカナで書かせる問題まで出ています…

えっ…知らなければ絶対に解けない∑(゚Д゚)

だったら、覚えておくしかない! 前半部で紹介したチバニアンの基礎を必ずおさえましょう。そして共通するのは… チバニアンとセットで化石や地層に関連する問題が出ている という点です。それでは解説いたします。

チバニアンの基礎3点セット

前半部でご紹介したチバニアンの基本的な知識をオサライします。チバニアンという名前に加えて ①チバニアンの場所 ②チバニアンの地質時代 ③ 地磁気の現状… この3点セット をおさえておくと良いでしょう d(^_^o)

知識① 6つの示準化石と3つの条件

示準化石とは…その地層が積もった “時代”が分かる便利な化石 のことです。例えば アンモナイト。アンモナイトは古生代の中期から中生代の末期まで、およそ3億5000万年の間、地球上に広く数多く生息しました。

アンモナイトの化石が埋まっている地層は概ね中生代の地層 であるということが分かるというわけです_φ(・_・ メジャーどころの示準化石はアンモナイトも含めて6種類ありますので、しっかりおさえましょう!

ところで… 示準化石はその地層の年代がズバリ分からなければ役に立ちませんよね(-_-;) だから、どんな化石でも示準化石になれる訳ではなく、いくつかの条件があります。示準化石の3つの条件とその理由を見てみましょう!

この示準化石の条件を問う問題がよく出ます。下図を見てください。4箇所の地層の柱状図です。そこに3種類の化石(青化石、緑化石、赤化石)が埋まっています。さて、3つの化石のうち示準化石として最適なのはどれでしょう?

ポイントは3つの条件を満たすこと。赤化石は短い期間に生息しているようですが、生息範囲は狭そうです。緑化石は生息範囲は広いですが、生息期間が長そうですね。生息期間が出来るだけ短く 生息範囲が広いのは?

答えは 青化石 ですね d(^_^o)

知識② 4つの示相化石

示相化石とは… その地層が積もった時の “環境”が分かる便利な化石 のことです。例えばサンゴの化石。サンゴがあるということは、地層が積もっていた時代には、暖かく浅い海だったことがわかります_φ(・_・

代表的な示相化石は以下の4つです。

知識③ 地層を露出させる6つの過程

最後は、地層が我々が見えるところに露出する過程です。チバニアンは77万年前は海の底でした。そこで堆積した地層が“隆起”によって陸地になり、養老川の水による”侵食”で露出した ということが分かっています_φ(・_・

地層が露出しているところを “露頭” と呼びますが、“露頭”ができる過程にはいくつかのパターン があります。侵食には川の水の流れによるものに加えて、海の波による侵食も有名ですねd(^_^o)

 

参考:ちょっとモメている

2019年8月現在… チバニアンの国際認定機関への申請に関して、ちょっとモメゴトが起きています(@_@) 国際認定機関に認められるためには、その地層へいつでもアクセス出来ることが条件なのですが…

もともと推進派であった研究者の1人がチバニアンの土地権利を買い占め、妨害活動をしている というのです。モメゴトの詳しい解説は、その手のサイトやブログで詳しく解説されていますので割愛します(^_^;)

また チバニアンを商標登録する個人や企業も現れた そうです。印刷物に関しては商標登録されてしまうと論文を書くことに支障がでてしまうため、研究グループは異議申し立てをしているとのこと∑(゚Д゚)

 

まとめ

今回は理科の時事問題としても中学入試に頻出している “チバニアン”の概要と、中学入試における出題傾向をまとめました。「チバニアン基本3点セット + 化石地層の基礎知識3点」ですd(^_^o)

チバニアン基本3点セット
① チバニアンの場所 : 房総半島のど真ん中
② 地層の地質年代 :77万年前
③ 地磁気の状態:今は北極がS極

化石・地層の基礎知識3つ
① 6つの示準化石 と 示準化石の3条件
② 4つの示相化石
③ 地層を露出させる6つの過程

 

関連記事とスポンサーリンク


受験を有利にする 筆者オススメ記事は以下のリンクよりどうぞ!
当ブログおすすめ記事
     

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。