中学受験:東日本大震災に関連する出題…8つの関連知識をおさえろ!
地震大国のニッポン…中学入試でも大震災に関する問題が頻出しています
※ 2023年10月4日 マグニチュードの定義に関する誤記の修正を行いました。
こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
東日本大震災からだいぶ年月が経ちました。2012年以降の入試では、東日本大震災を題材として、大震災に関わる問題がたくさん出題されています。しっかりと対策を打つべきですね。
でもどんな対策をすれば良いのか?
ヤミクモに対策を打っても効果は限定的です。まずは 2012年以降に出題された色んな学校で出題された事例 を集めて、それをおさええるべきです。具体的には8つあります d(^_^o)
それでは詳細に参りましょう!
目次
大震災に関する出題への対策
まずは基本8つの関連知識
震災関連の出題が多いと言えども… いったいどんな対策をすればよいのでしょうか? ヤミクモに対策をするよりも実際の入試問題を分析してみるとその答えが見えてきます_φ(・_・
東日本大震災が発生した翌年の2012年以降の 多くの中学校の入試問題での震災関連出題を分析 してみましたd(^_^o)
どんな知識を問われているのか… 実際の入試問題を分析してみると、よく出されている 基本的なものとして最低限この8つの知識 はおさえておいた方が良さそうです。
それでは8つの出題事例をひとつひとつ見てまいりましょう!
大震災関連8つの出題事例
① 3つの大震災
大地震がキッカケとなった大きな災害を”大震災”と呼びますが…明治時代から 大震災と名前のついた地震は3つだけ です。関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災の3つですd(^_^o)
大地震をキッカケに色んな被害がありますが、これらを ”二次災害”といいます。この ”二次災害”の内容がガンガン入試に出題 されています。
地震の揺れが原因で火事が起こります。しかもあちこちで一斉に火事が発生するので、なかなか火を消すことができない(>_<) そして炎が竜巻のように暴れます…コレが火災旋風 です。
他にも津波や液状化といった 二次災害が発生した”場所”を地図から選ばせる問題 まで出ています。東日本大震災の津波であれば三陸海岸、液状化であれば関東の埋め立て地ですね_φ(・_・
地震をキッカケにど んな二次災害が発生するかを体系的に知っていることも超重要 です。
② 地震の起きる場所
次は意外と出題される地震の起きる場所です∑(゚Д゚)
日本は地震大国だと言われていますが なぜ でしょうか? 答えはシンプルで 日本は地震が発生しやすい場所にある から。それを理解するために4つのプレートと4つのトラフをおさえましょう。
日本は4つのプレートの境界に存在しています。この境界線の上で地震が発生するので日本は地震が多い んです。この4つのプレートの位置関係が入試でガッツリ出題されています。
この 境界線の形を選ばせる問題まで出題 されています∑(゚Д゚)
プレートの境界は海の底ですが深い谷になっています。この谷のことを海溝(かいこう)と言ったりトラフと言ったりしますが、なんとその名前まで入試で出題されています(-_-;)
なので 4つのプレートと4つのトラフは全て暗記 しましょう!
4つのプレート
・ユーラシアプレート(大陸)
・北アメリカプレート(大陸)
・フィリピン海プレート(海洋)
・太平洋プレート(海洋)
4つのトラフ(海溝)
・日本海溝
・伊豆小笠原海溝
・相模トラフ
・南海トラフ
ちなみに…海溝とトラフはほぼ同じ意味ですが、深さが 深いものを海溝、浅いものをトラフ と呼ぶそうです_φ(・_・
③ マグニチュードと震度
次はマグニチュードと震度ですが… 2つの違いはシッカリおさえていますか? マグニチュードは ”地震の規模” 、震度は ”揺れの強さ” ですねd(^_^o)
そして…おそるべし中学入試
マグニチュードが1上がると地震のもつエネルギーが何倍になるかを問われた事例 があります(・_・; とはいえ…出題のされ方は いわゆる”グラフ読み取り” 問題でした。
正確にグラフを読み取れば知らなくても答えることができますが “マグニチュードが1上がるとエネルギーは約32倍” ということを知らなければ、かなり不安になるはず…。
絶対に知っていた方が有利 ですd(^_^o)
④ P波とS波
次は定番中の定番でP波とS波ですd(^_^o)
最低限おさえるべきは P波は速くS波は遅いというスピードの伝わり方ですね。P波のPは ”Primary”で“最初の”という意味です。S波のSは”Secondary”で”二番目の”という意味です。
詳細の解き方は省きますが…
速さの問題が出ます∑(゚Д゚)
図に示したような表が出てきて、震源地で地震が発生した時刻とか、震源地から何キロ離れているかとか…算数で出てくるようないわゆる”速さの問題”が出題されます(^_^;)
⑤ 外国人旅行者数のグラフ
ここから先は時事問題系の出題をご紹介。
まずは 日本にやってくる外国人の数 です。日本は2008年に”観光庁”を設立して、毎年毎年…日本にくる外国人は増えていたのですが… 近年3回ほど減ってしまった年 があります。
2011年にガクンと減っているのは東日本大震災が原因 です。東日本大震災そのもので減ったのもありますが、原子力発電所の事故が起きてしまったため減っているんですね_φ(・_・
ちなみに、2020年は尋常じゃない減り方 をしていますが、これは新型コロナ流行によるものです (>_<)
⑥ 日本の貿易収支のグラフ
次は日本の貿易収支のグラフです。貿易収支とは外国との貿易で輸出と輸入のどっちが多いかを示したもの。
輸出>輸入 であれば 貿易黒字
輸出<輸入 であれば 貿易赤字
ですね。日本は2011年まで 30年以上もずっと貿易黒字 が続いていました。自動車や機械の輸出で日本は大きな黒字で儲かっていたのですね。ところが2011年に大きな変化 が…。
2011年に大きな赤字に転落します。その原因は色々ありますが大きな原因のひとつが2011年の東日本大震災です。東日本大震災で日本が赤字になった理由は主に2つですd(^_^o)
・震災で製造業が打撃を受けた
・原発の停止で燃料の輸入が増えた
知識として知っているかも大事ですが… 2011年という年号でピンと気づくかがポイントですね(^_^;)
⑦ 発電量割合のグラフ
次は発電量割合のグラフです。
このグラフも 2011年で通常では考えられない変化 があることにきづきますか? 1965年から10年ごとの推移のグラフを見て考えてみてくださいd(^_^o)
2011年までは火力と水力と原子力が日本のメジャーな発電方法でした。原子力の割合は年々増えていたんですね。ところが 2011年を境に原子力発電の割合がほぼゼロ に∑(゚Д゚)
これは東日本大震災の津波により福島原子力発電所で放射能が漏れてしまうという大事故が起きたため、日本にある全ての原子力発電所を止めたことが原因 です_φ(・_・
グラフは2015年のもので原子力発電が少しありますが 2014年は原子力発電の割合は 文字通りゼロ です。
⑧ 原子力発電 各国の方針
最後は原子力発電に対する各国の方針です。
原子力発電所の事故が起きるたびに、原子力発電を使うのか使わないのか、各国で議論になります。2011年の 東日本大震災で原子力発電所の事故で各国はどうしたのでしょうか?
特に 東日本大震災が発生してからわずか数ヶ月で “脱原発” を宣言したドイツ はおさえるべきでしょう。韓国も日本の原子力発電所の事故を受けて脱原発を宣言しています。
ちなみに…日本はどういう立場 なのでしょうか?
資源エネルギー庁によると ”原子力への依存度は下げていくけど、安全を最優先にしながらこれからも使う” です。
まとめ
2011年に東日本大震災が発生し年月が経ちました。その間、中学入試の世界でも震災をテーマにした出題がたくさんありました。今後も出題されることが予想されます。
まずは震災関連8つの関連知識を
まずはこの8つの関連知識をシッカリおさえた上で、さらなる知識の幅をひろげていきましょう!
マグニチュードの定義は2上がると1000倍です。
1024倍でも、約1000倍でもありません。
1上がると約32倍(約31.6倍)です。
栗林さま
かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
ご指摘をいただき大変ありがとうございます。
いただいた誤りを修正いたしました。
改めまして、感謝を申しあげます。