中学受験:親子で志望校の意見が割れた時は? 解決への3ステップ
親子の意見が割れてしまったら… 子供の希望は尊重。でも検証は必要
かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
息子が小学校5年に進学したあたりから志望校の選定をはじめましたが…困った事が起こりました。息子が中学校を選定する基準がサッカー部の強さのみだったのです(-.-;) なんのために受験をしたいと言い始めたのか…
大手教育関連会社の調査によると…
学校を選ぶ基準として “部活がさかん”を挙げる子供は63.7%で 4位!
ところが… “部活がさかん”を挙げる親は少なく 圏外!
調査結果からも分かるように…親と子供の意見が割れる状況になる事は珍しいことでは無い ですね。ただ、子供は通学時間を考えていなかったり、校風を軽視していたりするので親による検証は必要です d(^_^o)
参考:ベネッセ教育総合研究所「中学選択に関する調査」 2007年
目次
志望校の決定を子供に完全に委ねない方がよい
塾の保護者会でも、志望校選びを決して子供だけに任せてはいけないと先生方はおっしゃられていました。中学校を選ぶ基準は多岐に渡りますが、子供はそれらの条件を天秤にかけ吟味する事はない からという事です。
校風を重視する親が圧倒的に多い
各社の調査によると…どの調査でも 親が圧倒的に重視するのは “校風や教育方針” が子供にあうかどうか です。他に重視されているのは 学力や偏差値、通学時間、大学の進学実績 などです。
また、学費も親にとっては深刻な問題ですねd(^_^o) 首都圏の私立中学校だけ取っても年間の学費が60万円程度の学校もあれば、130万円掛かる学校もあります。学費も…とても大切な選定基準です。
いっぽう子供の声を聞いてみると(少なくとも私の息子は…)、部活動が活発か、校舎がきれいか、偏差値が高いか、友達に自慢できるか…、女の子であれば制服が可愛いかなどを重視しているようです。
つまり親の重視する点と子供の重視する点にズレがあるもの なんです。
理由① 小学生はまだ視野が狭い
小学生の特徴として学校を選択するときに重視する点はとっても狭かったりします。偏差値を気にする子供だったら選択の根拠は偏差値のみになっていませんか? 校風も通学時間も関係ない…偏差値のみ!となってしまう。
通学時間が負担にならないだろうか、規律の厳しい学校は子供に合うだろうか、逆に校風が自由すぎて合うだろうか… 6年間も通う学校です。子供の志望校が明らかに合っていない場合もありますよね…(@_@)
また、こだわりが強い子供であれば当然、第1志望校しか考えません。最近では、5校程度を受験する傾向がありますがご家庭によっては「第1志望だけなんて」とお子様の視野が狭いと感じられるかもしれません。
ただ…中学受験の世界では高校受験と違い、狙った1校のみ受験しダメだったら公立中学校へ行くという選択をするご家庭も少なくないので、ご家庭の方針に応じて判断すべきですね d(^_^o)
理由② 校風と子供の性格
子供が行きたい中学校の校風が子供の性格とあっているかどうかは、実際に学校説明会や文化祭やオープンスクールに行ってみないとわからない。ホームページの情報やパンフレットだけではわからないですよ。
塾の先生方がしきりにオススメするのは、文化祭や体育祭などの実際の生徒を見る事ができるイベントに参加する事です。こういったイベントでは先生と生徒の関係性や様子を見る事ができます。
自由すぎる校風、厳しすぎる校風は要注意ですね d(^_^o)
理由③ 経済的な制限、通学の制限
子供が気にしないもの…それは学費です(^_^;) もっとも学費の高い私立中学校は年間の学費が200万近くする学校もあります。いっぽう60万円程度の学校もあります。親である我々がしっかりと目を光らせましょう(^_^;)
子供が気にしないもの…もうひとつが通学時間です。気にしないというよりは…朝の通勤ラッシュ時に都心へ電車で通うという苦行をなめて掛かっている子供 が多い!同じ1時間でも特に都心へ通う場合は要注意です d(^_^o)
意見が割れた時の解決への3ステップ
お子様と意見が割れた時に、あたりまえですが否定するのはご法度です。せっかくのやる気を削ぐだけでなく、親は協力してくれないと思い信頼関係も崩れてしまいますね(>_<)
STEP① 子どもの希望をよく聞いてみる
まず子供の重視する点が何であるか子供と話してみましょう。意外なところを気にしている可能性がありますね。うちの息子の場合はやっぱりサッカー部が強い事。これが絶対条件である事がわかりました。
他には…? 校舎がキレイなところが良いと…。ほぉ、これは意外でした。あと。なぜか昼食にこだわっており学食なんかがあるところが良さそう。案の定…通学時間や経路は気にしてませんでした(~_~;)
STEP② 子供にとってのメリットを探す
子供の重視する点が分かったら、子供が重視する点について調べあげます。親である我々が良いと思う事と子供の希望のすり合わせを行うためです。意外にも子供のモチベーションが高くなりそうな点は見つかるものです。
私の場合は、”サッカー部”が強いでしたのでサッカー部を以下のサイトで調べました。便利なサイトがあるものです(@_@)
参考リンク:中学受験情報「スタディ」学校検索
我が家の事例ですが…
この学校サッカー部70人も在籍してるみたいだよ?あ…本当だ。強いのかなぁ?ちょっとこの学校見にいってみるか?そして学校見学で担当された先生が、たまたまサッカー部の顧問っ! こんな事もあります (^_^;)
STEP③ オープンキャンパスへ!
最後はやっぱり、学校を見に行くことです。親も子も納得した上で受験したいですからね。我が家も5年生の5月〜11月に掛けては毎週のように息子と学校見学に出かけました。
親子で実際に何校も訪問してみると子供の視野も自然と広がっていくものです。
まとめ
調査結果からも分かるように志望校を決定する上で親と子の意見が割れる事はよくある事ですが、子供の希望をそのまま受け入れてしまう前にご紹介した3つのステップでしっかり親が検証をすべきです。
なぜなら…小学生はまだ視野が狭く、通学時間も校風も気にしていない可能性があるからです。もし意見が割れてしまっても子供と対話した上で実際に複数の学校を訪問すると自然と子供の視野も広がり合意点が見えてきます。
子供と対立せずにじっくり決められるといいですね d(^_^o)