受験生の為の最速で仕上げる” 読書感想文 “の書き方

受験勉強をしていたら学校の宿題が後回しに…読書感想文を最速で仕上げたい!

こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

塾の夏期講習に、過去の模試の総復習、苦手分野の対策…受験生にとっては夏は大忙しですが、同時に学校からの宿題もシッカリこなさなくてはいけません…(>_<)

特に読書感想文はクセモノです(>_<)

読書感想文で何を書けば良いか分からず時間がかかってしまう… 筋の通った読書感想文を最速で仕上げたい!そんなお悩みにお応えする ためのノウハウをまとめてお伝えしたいと思いますd(^_^o)

 

 

“読書感想文”がナニかを知れば何を書けば良いか分かる!

読書感想文で最も多い悩みが何を書けば良いか分からないという悩み… では、そもそも “読書感想文”ってナニモノ?… みなさんは読書感想文の定義が分かりますか? 急がば回れ…まずは敵を知るところから 始めましょうd(^_^o)

読書感想文がナニモノであるかを知るためには3つの視点で探りを入れていきます。① 読書とは何かを知り ② 感想とは何かを知り ③ 読書感想文コンクールでは何を基準に評価しているかを知る のが良いでしょう d(^_^o)

 

① 何のために”読書”するのか?

読書は何のためにするのか?各所で行われているアンケートや読書家の主張を見ると目的は人によってけっこうバラバラです(^_^;) 娯楽や気分転換のため、知識や情報を得るため、他人の意見を知り知見を広げるため…

でも一見バラバラに見える読書の目的にも共通する点があります。それは… 読書をする人は必ず、読書をする前後で自分自身の変化を求めているということですd(^_^o) 読書の目的はズバリ…読書前後の変化と言える でしょう!

 

② 感想文の”感想”とは何か?

読書”感想”文というからには、”感想”を書かなくてはいけませんよね。でも…”感想” とは何でしょうか? 感想という言葉を辞書で調べてみると “心に感じたことや思ったこと” というふうに定義されています_φ(・_・

つまるところ ”感情” のことです

“感情”といっても形の無いものなので、実につかみどころの無いモヤモヤしたもの ですよね。それを、体系的にまとめようとした心理学者がいます d(^_^o) ロバートプルチックというアメリカの心理学者です。

ロバートプルチックは感情を大別して8つに分類しました。それを掛け合わせて感情とは何かを定義しようとしました。これを使わない手はないでしょう。感情というモヤモヤしたものが目に見えるようになります o(^-^)o

 

③ コンクールでの”評価基準”は?

最後は、読書感想文コンクールでの評価基準です。審査員の方々はどんな基準で読書感想文を評価しているのでしょうか? もちろんちゃんと基準があります!でも…評価基準は何項目にもわたりちょっと複雑なのものです。

コンクールは最初は都道府県ごとに審査されるのですが、例えば岡山県の基準では “自分の生活体験を通じての感想がにじみ出ている事” を特に重視すると明記しています。つまり 自分の体験と関連づけている感想文が評価される わけですねd(^_^o)

 

何を書けば良いか見えてくる!

ご紹介した “読書感想文とはナニモノ” かを3つの視点でヒモ解いてみると… 読書感想文というものが満たすべき条件 が見えてきます。以下の3つの条件になります。

読書の目的である 読書前後の変化 がシッカリと書かれている必要があります。また、感想を書くという事は 自分の感情 を書くという事です。そして、自分の 実生活と関連している 感想文が評価されます_φ(・_・

つまり以下のような事を書けば良いのです

“感想”文ですので、やはりベースとなるのは読書を通じて感じた “感情” となります。当然、その感情に至った “根拠” も必要ですが、大切なのはその感情で起こった ”自分の変化” です。この3つが感想文の基本セットとなります。

そして “実生活” が関連していると評価される 感想文になります。

この ”感想文の基本セット” を簡潔な文章で書くと概ね250字程度で書くことができます。この基本セットを3セットほど書き上げると、1つの読書感想文が出来上がります。それでは、読書感想文全体の構成例を見てみましょう。

 

 




最速で仕上げる “読書感想文” の書き方

読書感想文の基本構成例

青少年全国読書感想文コンクールの応募規定によると、小学生中学年と高学年(3年生〜6年生)の読書感想文は1,200文字以内と規定されています。1つの例ではありますが1,200文字の文章の基本構成をご紹介 します。

規定では改行による空白を字数として数える事になっています。平たくいうと1200字とは原稿用紙3枚のことです(^_^;) 先ほどご紹介した”感想文の基本セット”を3セット、前後を”あらすじ”と”まとめ”で挟んだ構成です。

 

① あらすじを書く

“あらすじ”は文章冒頭の唐突感を避けるためにも重要なパートです。とはいえ…ダラダラと書くわけにはいかないので160字程度を目指しましょう。1枚目の原稿用紙の真ん中くらいまでに書けるように簡潔にまとめますd(^_^o)

王道の方法は5W1H です!

有名な手法ですので 5W1H の説明は割愛しますが、上記の6つの疑問詞に対して、答えを埋めていきます。それだけで100字〜150字程度のあらすじを書くことができます。それでは、試しにあらすじを書いてみましょう_φ(・_・

※ 走れメロスの本文には時代が明記されていません。ギリシャ神話がベースですので、あらすじの書き方の説明のために便宜的に古代ギリシャとしましたm(_ _)m

やり方は簡単で5W1Hで抽出された情報を文章で連ねるだけです。ただし単純につなげるだけだと100字程度になってしまう事もありますので、目的の文字数になるように修飾語を足したり引いたりして調整 しますd(^_^o)

修飾語による文字数の調整は、ずっと使えるテクニックですのでオススメですd(^_^o)

 

② 基本セットを3セット書く

次は読書感想文のメイン部分…基本セットの書き方の解説をしたいと思います。

読み終わってから振り返るのではなく、読みながら感情が動く部分を見つけては印をつける方が早く仕上げることができます。ヒントとなるのは8つの感情ですね。どの感情に該当するかを考えると印をつけやすいですd(^_^o)

では具体例を見てみましょう

これは、走れメロスの文章の一部ですが、上記のように蛍光ペンなどでアンダーラインを引いて、8つのうちどの感情かを書いておくと良いです。この場合は ”驚き” ですね。本を汚したく無い場合は付箋などでもいいですね。

今度は、具体的に基本セットを表に書いてみます。表の右側には実生活に当てはめるとどうかも書きます。実生活の部分は、現状がどうであるかという視点と、今後どうしたいかの視点を入れるとスンナリ書くことができますd(^_^o)

この基本セットを最低3セット…サクサク書けるようであれば5セットくらい書きましょう。最後は基本セットの表を、文章に起こしてみましょう。

いざ書いてみると本当に実感できるのですが、あっという間に260字程度の文章が書けてしまいます∑(゚Д゚) 事前に何を書くべきかを考えておくことがいかに重要であるかが分かるはずですd(^_^o)

この基本セットの約260字の文章が3つ出来れば、もう完成は間近です!

 

③ 基本セットをまとめて教訓化

最後の200文字は、いわゆる読書感想文全体の ”まとめ” の部分 になります。3つの基本セットから、自分に起きた心や行動の変化、今後の行動について 教訓としてまとめると感想文全体がビシッと締まります d(^_^o) 

例えば、以下のような3つの基本セットを本文で書いた場合はどうでしょうか?

基本セット①と②では、メロスのまっすぐな行動について、基本セット③は、その結果として暴君の心までも動かした点について書かれています。教訓としては…メロスのまっすぐな行動にフォーカスすると良いですね_φ(・_・

それでは文章にしてみましょう。

修飾語の足し引きで文字数を調整しながら書いてみると、あっさりと200文字の文章が出来上がります d(^_^o) しっかりと自分の実生活における変化についても触れて、決意を宣言する形で締めくくっています。

④ 題名と名前を書く

題名と学校名と名前は、最初に描きたくなりますが最後に書きましょう。「走れメロスを読んで」といったシンプルすぎる題名は、あまり評価されないようです。自分が書いてきたことを連想させる題名がベストですd(^_^o)

これで読書感想文はあっという間に完成です!

 

 




まとめ

筋の通った読書感想文を最速で書くためのノウハウを解説いたしました。いかがでしたでしょうか? それでは、改めて読書感想文1200文字の全体構成例を見てみましょう d(^_^o)

この基本構成に従わなとも、誰しもが、しっかりと筋の通った読書感想文は最速で書くことが出来ます。この記事でご紹介したポイントを、改めて、さまとめると以下のようなポイントに集約されます d(^_^o)

 書くべき事は決まっている
(感情+根拠+変化) に実生活を交えて

① 全体構成(各文字数)を最初に決める
② 読みながら感情に印をつける
 書くことを先に表にまとめる
④ 修飾語の足し引きで文字数調整

忙しい受験生の夏休み。最速で本質をとらえた読書感想文を書きましょうo(^-^)o

 

受験生の為の最速で仕上げる” 読書感想文 “の書き方” に対して13件のコメントがあります。

  1. 新中2 より:

    2000文字を書かないといけないんですけど、最後の行までいかないといけないんですけどどうすれば良いですか?

    1. yuzupa より:

      新中2さん

      コメントをいただきありがとうございます!
      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

      2000文字となると原稿用紙で5枚ですね(´Д` )
      この記事で解説しているボリュームの“ほぼ2倍”ですので
      工夫が必要ですね…。

      例えば…
      ・それぞれのパートを2倍のボリュームで書く
      ・感情+根拠+変化のセット数を増やす
      ・感情+根拠+変化に加え…実生活の例をいくつか挙げる

      あたりを工夫すれば、いつのまにか2000字は越えて
      しまうと思います(^_^)

      応援しております、頑張ってください!!

  2. より:

    とてもさんこうになりました!

    1. yuzupa より:

      紫さん

      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
      ありがとうございます!

  3. 中1 より:

    中1
    読書感想文というのは、物語でなくてもいいのでしょうか?
    私は今、『選挙ってなんだろう!?』という本で書こうと思っています。
    いろいろなサイトを読みましたが、すべて物語で構成されているので、どう書けばいいのかさっぱりです。

    1. yuzupa より:

      中1様

      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
      リコメントが遅くなりまして申し訳ありません。

      確かに一般的な読書感想文は「物語文」で書くようになってますね∑(゚Д゚)

      ただ、説明文で書くのも面白いですし、規定上は問題ないかと思います。

      いずれにせよ、感想文ですので、
      ここに書かせていただいた

       感情 + 根拠 + 実生活への活用

      のセットはちょっとアレンジして、汎用的に使えるかもしれません。

      選挙だったら…

       感情 → 思ったこと、感じたこと
       根拠 → その根拠を本文から
       実生活 → 選挙制度への提言、改正案の提示

      みたいな感じに。
      すみません、突貫でのコメントなので、ちょっと
      稚拙な感じになってしまいました。

      1. 匿名 より:

        出だし(書き始め)の書くのが苦手なんですが…

  4. 小5の娘の母 より:

    yuzupa様
    こんにちは。
    小5の娘の母です。
    題名がなかなか決まらなくて、娘が、考え込んでいます。
    題名のいい考え方はあるのでしょうか…?
    それと、5W1Hの、「なにを」が、なかなか思いつかないとのことです。(娘が)
    それの考え方も教えてください。

    あと最後にもう一つだけあります。
    娘は、小5の、高学年なのですが、1200字も書けなさそうなんです。
    その場合は、500文字とかでもいいんでしょうか?

    お願い致します。長文ですいませんでした。
    (本の名前→九死一生ゲーム 藤ダリオ作)

    1. yuzupa より:

      小5の娘の母さま

      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
      コメントをいただきありがとうございます。
      いただいたご質問について回答いたします。

      (1) 題名のつけ方について

      “◯◯◯◯を読んで” というタイトルがありますが、オーソドックスすぎて
      評価されないようです。では…タイトルはどうつければ良いのか?
      いくつか手法がありますのでご紹介します。

       a) 結論(教訓)部分を短く表現する
        本記事の例の場合、最後に”自分が変わって周りに影響を与える事”を結論としています
        例「まっすぐな行動は人の心を変える」

       b) 読者に結論(教訓)部分を想像させる
        同様に”自分が変わったことで周りに影響を与える事”だとすると…
        例「ひとのこころを動かす方法」

       c) 一番印象に残ったシーンを端的に
      友人をいとも簡単に人質にし、友人もそれを受け入れたシーン
        例「強い信頼関係で出来ること」

       d) 自分の変化や考えたことをシンプルに表現
         今まで自分にはなかった考えやテーマをそのまま
         例「正義のための自己犠牲を考える」

       みたいな感じでしょうか?

      (2) 5W1Hの”何を”について

       思いつかないパターンは概ね3つかと思います。

       ・目的後が省略されてしまっている
       ・そもそも書かれていない(読者に想像させる)
       ・自動詞であり目的語が無い

       省略されている場合や読者の想像を求めるものは、
       前後の文章から拾ってきたり、自分なりの解釈で勝手に決めてしまってよいかと。

       一方、自動詞でそもそも目的語が無いパターンもあるので
       その場合は「何を」を除いてシーンを整理するのが良いかと思います。

      3)500文字で良いか?

       コンクールの規定だと上限の文字数は指定されているものの
       文字数の下限数は記載されていないですね∑(゚Д゚)

       ですので、コンクールへの応募はできるかと思いますが、
       入試の記述問題や論文などでも「8割程度」がベストとされています

       1000文字くらいがベストではありますが、
       学校の宿題で提出すればよいという「割り切り」があるならば、
       少ない文字数で提出してしまうという判断もあるかもしれないですね(@_@)

       

      1. 匿名 より:

        ありがとうございます

        小5の娘の母

  5. みぃみぃ より:

    わかりやすくて、子供もすぐにかけました。ありがとうございました。

    1. yuzupa より:

      みぃみぃさん

      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
      コメントをいただきありがとうございます!

      読書感想文が無事かけたとのことで、
      少しでもお役に立て、良かったです!

      コロナ禍で大変な状況ですが
      お子様の飛躍をお祈りいたしますo(^-^)o

      1. みぃみぃ より:

        ありがとうございます

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