中学受験:日本史の覚えにくい文化史を5つのカテゴリで完全攻略

文化史がとにかく覚えにくい…カテゴリごとに”流れ”をおさえるべし!

こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

日本史が嫌いになってしまう理由のひとつで文化史がとにかく覚えられないという声をよく聞きます(-_-;) 息子も娘も社会は比較的得意だったのですが…文化史だけは超苦手でした(>_<)

文化史が分かりにくい理由はシンプル
流れで覚えるべき所を細切れで学習するから

歴史の勉強の王道中の王道の勉強法…それは歴史の教科書を飛ばし読みしながら同じテーマで流れを追っていくというものd(^_^o) 文化史も例外ではありません。

それでは具体的な説明に入っていきましょうo(^-^)o

 

文化史の全体像をとらえる

飛鳥から江戸までの文化の全体像

本記事では文化史を飛鳥時代から江戸時代に限定して説明します。なぜ飛鳥時代より前の縄文時代や弥生時代、そして江戸時代より後の明治時代以降を扱わないのか…?

単純に飛鳥から江戸がややこしいからです…

それではさっそく全体像を見てみましょう!

中学受験では飛鳥時代から江戸時代の文化はザックリと10の文化に区分することができます。基本的にはひとつの時代にひとつの文化となっていますがいくつか例外があります。

 飛鳥時代は…飛鳥文化と白鳳文化
 室町時代は…北山文化と東山文化
 江戸時代は…元禄文化と化政文化

それぞれ2つの文化が存在しますので注意が必要ですd(^_^o)

 

そしてそれぞれの時代に文化の明白な特徴があります。

飛鳥時代や奈良時代はほぼ大陸の仏教文化そっくり
平安時代日本独自の文化がでてきます
鎌倉時代は武士の時代に突入…武士の力強い文化
室町時代からは貴族や武士だけでなくようやく庶民的な文化
安土桃山時代戦国時代の世の中が反映された文化に
江戸時代はひとことで表現すると町人の文化といえます

この全体的な流れのイメージを持ちましょうd(^_^o)

 

文化史は5つのカテゴリで整理せよ

歴史の教科書から文化だけを切り取って流れをおさえていきますが、ひとことで”文化”といっても結構いろいろとあります∑(゚Д゚)中学受験では以下の5つのテーマで追っていきましょう!

① 信仰

ズバリ宗教や信仰の文化です。文化は仏教や神道などの宗教の影響がめちゃんこデカいです。だから文化といいつつ最初は宗教の流れをおさえるべきなのですd(^_^o)

② 文芸

文芸とは文字で表現される芸術のこと。文学作品や和歌がその代表例です。ここで一緒に演劇などの芸能もおさえます。演劇は脚本や文学がベースなのでまとめておさえるのが良いです。

③ 建築

3つ目のカテゴリは建築です。ここでは時代と伴に変化する建築様式をベースにしますが、具体的な建築物の名前もおさえる必要があります。ちょっと大変ですが整理すれば簡単ですd(^_^o)

④ 学問

つぎのカテゴリは学問です。学問とは儒学(朱子学)や国学や蘭学などのこと。いつの時代に日本で発展したのか?その学問の発展に貢献した人物名なんかも覚える必要があります(>_<)

⑤ その他

最後ののカテゴリはその他ですが、具体的には絵画や彫刻といった芸術です。作品と時代と作者をセットでおさえなければなりません。さらに茶道や華道の流れもおさえていきます。

 

この5つのカテゴリで詳しく文化を追っていきますd(^_^o)

 




全てのカテゴリを詳しく解説

信仰

信仰や宗教というとややこしいイメージがありますが、中学受験では3つだけ覚えればOKですd(^_^o)

 神道… 日本に古来からあり自然に浸透した信仰
 仏教… 飛鳥時代に大陸から伝来した宗教
 キリスト教… 安土桃山時代に伝来した宗教

たったこの3つですd(^_^o)

宗教史の詳しい解説はこちらの記事をご参照ください。

リンク:宗教の歴史はストーリーでスッキリ理解できる

 

そして…ちょっとややこしいのが仏教の宗派です(-_-;)

奈良時代の2宗派、平安時代の2宗派、鎌倉時代の6宗派をしっかりとおさえましょう。ヤミクモに暗記しようとしても大変なので以下のように宗派の枝分かれをベースにおさるのがオススメです。

インドで出来た仏教は飛鳥時代に日本に伝わってきて、いろいろな宗派に分かれているんです∑(゚Д゚) 

現在、日本にはメジャーな宗派が13宗派あると言われていますが、そのうちこの10の宗派だけおさえておけばOKですd(^_^o)

仏教の宗派とその宗派ができた時代がわかりました。が…さらに、もうちょっと掘り下げていく必要があります。

それぞれの宗派をはじめた仏教僧をおさえることです。

やっかいなことに仏教僧の名前はみんな漢字2文字です(-_-;)この表をイメージで頭に叩き込んでしまいましょう。

 

① 奈良2宗派

法相宗の行基、律宗の鑑真です。行基は聖武天皇から奈良の大仏プロジェクトの責任者になりました。鑑真は日本への渡航で何回も失敗…日本に来てからは律宗を開き、唐招提寺を建てています。

② 平安2宗派

真言宗の空海、天台宗の最澄です。この時代は仏教が力を持ちすぎて排除された時代。セットで覚えるのは総本山…高野山の金剛峯寺や比叡山の延暦寺です。両方とも平安京の外にあります∑(゚Д゚)

③ 鎌倉6宗派

鎌倉6宗派といっても1+2+3と分けて覚えましょう。経典(教えが書かれた本)を重視する日蓮宗。座禅を重視する臨済宗と曹洞宗。念仏を重視する浄土宗と浄土真宗と時宗です_φ(・_・

 

文芸 

次のテーマは文芸です。文化といったらコレを思い浮かべる子供が多いのではないかと思います。全体像をながめてみてください…

メインとなる文学作品は各時代で、まずは3作品ずつおさえることになります。それに加えて、和歌の流れ、文字の流れ、芸能の流れをそれぞれおさえれば完璧ですo(^-^)o

 

さっそく文学作品から参りましょう!

天平文化の3作品

① 古事記は天武天皇の命令で作られた日本で最古の神話です。神様が日本を作るところから始まります(^_^;) そして神様の子孫が初代天皇である神武天皇であると書かれていますd(^_^o)

② 日本書紀も天武天皇の命令で作られた書物ですがこちらは歴史書に近い内容です。歴代の天皇がどんなことをやってきたか、日本がどんな歴史をたどってきたかが書かれています。

③ 風土記は元明天皇の命令で作られた地誌です。地誌とは地理が書かれた書物のこと。土地ごとの風土に加え、産物や伝説などがまとめて書かれています ∑(゚Д゚)

 

国風文化の3作品

① 源氏物語は紫式部によって書かれた貴族の生活を描いた長編の物語です。いわゆる小説ですね_φ(・_・ 日本の文学作品ですが世界的にも貴重なものとして認識されています。

② 枕草子は清少納言によって書かれた自然の変化や宮中での出来事などを中心に描かれた随筆です。随筆とは感じたことや思ったことを、つらつらと書いた書物のことです。

③ 土佐日記は紀貫之によって書かれた日記です。文字通り日記なのですが、紀貫之が土佐から京に戻る旅路で起きた出来事などについて書いたものです。

 

鎌倉文化の3作品

① 平家物語は戦いを中心にした軍記物語というジャンルの物語です。作者は不明ですが、琵琶法師という楽器を弾きながら物語を語る僧によって語りつがれているという点が大事d(^_^o)

② 徒然草は吉田兼好によって書かれた随筆です。枕草子と同様、思ったことや感じたことを書いた随筆ですが、特にテーマはなく作者の吉田兼好の考えや逸話が書かれたものです。

③ 方丈記は鴨長明によって書かれた随筆です。枕草子、徒然草と合わせて日本の三大随筆とされていたりします。他の随筆と異なり作者である鴨長明の人生観などを中心に書かれています。

 

元禄文化の3作品

① 世間胸算用は井原西鶴による小説です。江戸の町人の生活を描いた小説です。江戸時代の町人のことを書いた小説のことを浮世草子といいますが、この作品がその代表格です_φ(・_・

② おくのほそ道は松尾芭蕉による紀行作品です。旅行中の体験や感想を書いたものを紀行作品といいますが、文章の中に俳句がたくさん含まれています。俳句は特に有名なものが多い∑(゚Д゚)

③ 曽根崎心中は近松門左衛門によって書かれた脚本です。脚本なので当然ですが、それを役者が演じます。その舞台は歌舞伎であったり、人形浄瑠璃であったりまします。

 

化政文化の3作品

① 東海道中膝栗毛は十返舎一九による滑稽本と言われるジャンルの小説です。滑稽本とはおもしろおかしく書いた小説のこと。東海道を旅する主人公に起こる出来事を面白くかいたもの。

② 雨月物語は上田秋成による読本と言われるジャンルの小説です。読むことを中心にした小説ですが、空想的なものが多く書かれたジャンル。この雨月物語も怪奇をあつかった小説です。

③ 春色梅児誉美は為永春水によって書かれた人情本と言われるジャンルの小説です。人情本とはいわゆる恋愛小説のこと。この作品は人情本の代表格で、なんと三角関係を描いたもの∑(゚Д゚)

以上がおさえるべき文学作品のリストでした。

 

つぎは和歌についてみてみますd(^_^o)

和歌については…超大事な3つの和歌集をおさえましょう。

① 万葉集は日本で最古の和歌集ですが、天皇から農民までとにかく手当たり次第に集めまくった感じの和歌集。そしてこの時代は漢字をかなっぽく使う万葉がなで書かれていたというのも大事。

② 古今和歌集は紀貫之によって編纂された和歌集。醍醐天皇の指示で編纂されています。天皇の指示で作られる和歌集のことを勅撰和歌集と言います。”かな”が使われているということも重要。

③ 新古今和歌集は紀貫之によって編纂された和歌集。こちらは後鳥羽上皇の指示によって作られたもの。つまりこれも古今和歌集と同様に勅撰和歌集です。もちろん”かな”が使われていますd(^_^o)

 

いよいよ文芸カテゴリの最後…芸能です_φ(・_・

① 猿楽は日本で最古の舞台芸能と言われています。室町時代に観阿弥と世阿弥という親子によって成立しました。狂言はセリフが多く滑稽なもの、能はほとんどセリフがなく音楽などで表現します。

② 阿国歌舞伎は出雲大社の巫女である阿国にという女性がはじめた舞台芸能です。江戸時代などにさかんになる歌舞伎のはじまりといわれています。

③ 歌舞伎は日本固有の代表的な伝統芸能のひとつ。前述した阿国歌舞伎が変化し、江戸時代に完成されたものです。”かぶき”の名のとおり奇抜な格好と動きで寸劇を演じるものです_φ(・_・

④ 人形浄瑠璃は日本固有の代表的な伝統芸能のひとつですが歌舞伎とことなり人形劇です。浄瑠璃という音楽を背景に何人かの人で人形をあやつって劇を演じるものです_φ(・_・

 

建築

3つ目のカテゴリは建築物です。

建築物は無数にあります(-_-;) キリがないので、まずは各文化で代表的な建築物を2つずつおさえていくという暗記方法がオススメです。そしてそれに対応する建築様式や庭園をおさえていきます。

校倉造…三角柱の角材で建築(代表選手=正倉院)
寝殿造…平安時代の貴族の住宅(代表選手=平等院鳳凰堂)
書院造…室町時代の武士の住宅(代表選手=銀閣)

 

いくつかの建築物についてはもう少し掘り下げていきます。まずは飛鳥時代の聖徳太子の七大寺ですd(^_^o)

 

日本にはずーっと昔から神道という信仰がありました。が…経典(教えを書いた本)もなく、かなりホンワカした信仰でした。そこで聖徳太子は仏教を日本に広めようとしたのです。

そこでやったのが仏教の寺院を建てまくること∑(゚Д゚)

特に有名なのが七大寺とよばれている寺院です。その中でもさらに有名なのは法隆寺と四天王寺です。法隆寺は日本で最古の木造建築であり、世界文化遺産にも登録されていますねd(^_^o)

 

次は…室町時代の金閣と銀閣について堀りさげます。 

金閣も銀閣も元々は将軍の別荘として作られ、のちに寺院になりました。もちろん誰が建てたのかも重要ですが、文化という視点だと金閣が北山文化、銀閣が東山文化という点です。

 北山文化は貴族文化に近くド派手なイメージ
 東山文化は禅宗の影響を受け落ち着いたイメージ

金閣と銀閣のイメージと一致するのでシッカリおさえましょう。

 

最後に桃山文化の城郭建築も掘り下げます。

桃山文化の代表格といえば城郭建築ですd(^_^o)

城郭建築とは高くそびえる天守閣をもつお城のこと。姫路城や大阪城などを写真を見ればすぐにわかりますが、いわゆる日本のお城というイメージの建築物のことですねd(^_^o)

城郭建築は 姫路城 大阪城 伏見城 安土城 の4つをおさえましょう。この中で姫路城だけは当時のものが現存しており、世界文化遺産にも登録されています∑(゚Д゚)

ちなみに…大阪城など他の天守閣は復元されたものです(^_^;)

 

学問

いよいよ終盤…つぎのカテゴリは学問です。

飛鳥時代や奈良時代の日本は隋や唐などに人を派遣し、大陸の文化や学問を持ち帰っていましたが、平安時代に遣唐使が廃止されてからは、国内で学問が発達することになります。

 

中学受験では3つの学問をおさえましょう

① 儒学とは中国の孔子がまとめた学問。朱子学とは孔子の儒学を元に朱熹という人がまとめた新しい学問です。儒学は仏教と共に飛鳥時代には日本に伝わっていましたが、特に江戸時代に入ってから朱子学として幕府に保護されました _φ(・_・

② 国学は日本の大昔の書物を研究しましょうという学問。例えば古事記や日本書紀です。江戸時代に発展しましたが、その代表選手は 本居宣長 ですねd(^_^o)

③ 蘭学はオランダから伝わってきた学問のことを言います。蘭学の蘭の字は、オランダを漢字で書いた時の表記です。医学や天文学などあらゆる分野の西洋の学問です。

 

蘭学についてはおさえるべき、学者がたくさんいるので、ちょっと掘り下げてみましょうd(^_^o)

おさえるべき蘭学者は6人ですd(^_^o)

① 杉田玄白前野良沢
1770年代に西洋医学を元に日本初の医学翻訳書”解体新書”を完成させました。翻訳を手探りで書き上げたすごい人たち∑(゚Д゚)

② シーボルト
長崎に成滝塾という塾をひらき学問を普及で日本に大きな影響をあたえた。のちに登場する高野長英はシーボルトの生徒_φ(・_・

③ 高野長英渡辺崋山
江戸幕府の鎖国などを批判したことで弾圧を受けた。弾圧は蘭学者をターゲットとして行われ、この2人も投獄された(@_@)

④ 緒方洪庵
江戸時代にも流行していた致死率の高い感染症 ”天然痘”。そのワクチンである牛痘苗を日本で普及させるために中心となった蘭学者。

 

その他

最後はちょっと乱暴ですがその他というカテゴリです(^_^;)

具体的には彫刻や絵画といった美術、そして茶道や華道の文化をまとめたカテゴリとなります。文学作品と同様、作品名と作者と時代をセットでおさえる必要があります。

おさえる作品は12作品ですd(^_^o)

① 飛鳥文化

飛鳥文化では仏像彫刻を2つおさえます。ちょっと漢字や読みが難しいですが、飛鳥寺の釈迦如来像広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像の2つです。どちらも大陸から伝わった仏教の影響を大きく受けて日本で作られた作品ですが、作者は不明です(^_^;)

② 白鳳文化

白鳳文化では古墳の壁に書かれた壁画を2つおさえましょう。有名なのが 高松塚古墳キトラ古墳 です。両古墳とも四神という神様(朱雀 白虎 青龍 玄武)が描かれていますが、高松塚古墳では人物の絵、キトラ古墳では体が人間で頭だけ獣の絵が描かれています。

③ 国風文化

国風文化の絵画といえば 大和絵 です。日本独自の絵のタッチです。源氏物語を絵巻物にした 源氏物語絵巻 が有名です。動物のコミカルな大和絵が書かれた 鳥獣人物戯画 も有名です。鳥獣人物戯画は日本最古のマンガとも言われていたりします ∑(゚Д゚)

 

④ 鎌倉文化

鎌倉文化の代表選手は、もちろん超有名な 金剛力士像 ですd(^_^o) 力強い印象が鎌倉文化の特徴でもありますが、本物にそっくりな(写実的な)彫刻ということも特徴のひとつです。東大寺の南大門に現在もありますね。

⑤ 東山文化

東山文化は坐禅の影響をうけ、北山文化のド派手なイメージと異なります。水墨画はまさに東山文化のイメージぴったりではないでしょうか? 有名な作品は京都の天橋立を描いた 天橋立図 です。その作者は、有名な雪舟ですd(^_^o)

⑥ 桃山文化

桃山文化で飛躍的に発展したのが 障壁画 です。障壁画とはふすまとか天井とか屏風に描かれる派手な絵です。金色の下地に虎や龍が書かれていたり、風神雷神が書かれていたり…。代表的な作品は 狩野永徳唐獅子図屏風 です。これも派手です(^_^;)

⑦ 元禄文化

江戸時代の絵画といえば一番に思いつくものは 浮世絵 でしょう。元禄文化では、菱川師宣見返り美人図 があまりにも有名ですね。版画で刷られているというのもポイントです。版画ということは大量生産ができるということ。普及に貢献しました。

⑧ 化政文化

化政文化のころになり 浮世絵 はより発展していきます。葛飾北斎富嶽三十六景 は色んな場所から見る富士山を描いたもの。歌川(安藤)広重 東海道五十三次 は、江戸から京都までの東海道にある53の宿場町の風景を描いたもの。超有名ですね_φ(・_・

 




まとめ

日本史の中でも苦手を感じる人が多い文化史。なぜとっつきにくいかというと、作品名や作者や時代をセットでおさえなくてはいけないのに、それが細切れで無数にあるように感じるから_φ(・_・

全体像と流れを意識しながら
カテゴリごとにシッカリ整理すれば
文化史も覚えやすくなります

本記事でご紹介した文化史の全体像と流れを活用して、文化史を得意分野に変えてまいりましょうo(^-^)o

 

 





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