中学受験:昼夜間人口比率は3タイプの分類で理解できる!

昼間の人口と夜間の人口は違う!都市を3つのタイプに分類すれば理解できる

以前、政令指定都市の人口についての記事を公開しましたが、さらに得点力を上げるためには、昼間人口と夜間人口のしくみを理解することが必要です。


いわゆる…”昼夜間人口比率”というものの理解です。ちょっととっつきにくいかもしれませんが、日本の都市構造を知っていれば、簡単に理解することができます。昼間と夜間の人口の観点では都市は3つに分類される事をおさえましょう。

それでは具体的に見ていきましょうd(^_^o)

 

 
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昼間人口とは? 夜間人口とは?

日本の都市構造は “職住分離”

まず最初におさえなければならない事… それは日本の都市構造の理解 ですd(^_^o) サラリーマン世帯ならなんとなく子供も知っているかと思いますが、なかには想像ができない子供もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本では働くための会社や、役所や官庁など、そして大学などの学校までが大都市の中心部に集中する傾向があります。そして人々が住むための住宅地はそこら少し離れた郊外にに配置されていますd(^_^o)

このような都市構造を特別な呼び方をしています。 “職” は働く場所を示し、”住” は住む場所を示します。そして、”職”と”住”が離れていることから”職住分離(しょくじゅうぶんり)”と呼ばれています d(^_^o)

 

昼間の人口と夜間の人口は違う!

職住分離の都市構造だと…昼間の人口と夜間の人口にけっこうな違いが出ます。昼間は中心部の都市で働いたり勉強をしたりするので中心部の人口が増え、夜間は自宅に戻り家族と過ごしますので郊外のベッドタウンの人口が増えます

メジャーな例で言うと昼間は東京で働き…夜間は埼玉で過ごす… といった感じですねd(^_^o)

 

首都圏の人口の移動を見てみる

それでは東京を中心とした首都圏の人口の移動を見てみましょう。ご覧のとおり昼間は会社や学校が集中する東京に人口が集中し、夜間は住宅地が多くある神奈川や埼玉や千葉に帰っている様子が分かりますね d(^_^o)

この構図は三大都市圏( 東京/大阪/名古屋 )で全て一緒です(^_^;)

 

入試では昼夜間人口比率が問われる!

昼夜間人口比率とは?

昼間は大都市の中心部の人口が増え、夜間はベッドタウンに戻っていくという流れは理解できたかと思いますが、それを数字で表したのが昼夜間人口比率 というものです。どうやって計算するのでしょうか?

数字の計算方法はシンプルです。昼間人口を夜間人口で割って100を掛けたもの。夜間人口(住んでいる人の数)100人に対して昼間はどれくらいの人口になるかを示した数字です。具体的な数字の意味を見ていきましょう!

 

昼夜間人口比率で都市タイプが分かる

昼夜間人口比率が100を上回るという事は夜よりも昼の人口が多いという事。つまり会社や学校や役所などがたくさん集まっている”中心都市型”の街という事です。

昼夜間人口比率が100を下回るという事は昼の人口が夜に比べて少ないという事。つまり大都市中心の郊外にある住宅地…つまり”ベッドタウン型”であるという事です。

昼夜間人口が100ちょうどである事は人の出入りがほぼ無いという事。人の出入りが地域内で閉じているか、出て行く人数と入ってくる人数がたまたま同じかですねd(^_^o)

なお、各タイプの命名は当ブログオリジナルですのでご注意くださいm(_ _)m

 

実例①:三大都市圏を見てみる

それでは日本三大都市圏の昼夜間人口比率を見てみましょう。東京や大阪や愛知といった三大都市圏の中心は100以上、そのまわりの府県は100より下回ってますね。とてもキレイな統計データです(^_^;)

ただし… 大阪都市圏は、大阪府だけでは無く京都府も中心となって都市圏を形成しています∑(゚Д゚) 京都には飲食業や宿泊業で14万人もの人が他県から働きに来ています。大きな大学もありますよね d(^_^o)

実例②:沖縄や北海道を見てみる

ちなみに沖縄や北海道を見るとどうでしょうか?例えば… 沖縄は他の府県から離れた島なので、県外へ通勤通学をする人はほとんどおらず、通勤通学で入ってくる人もほぼいません。昼夜間人口比率はほぼ100になりますd(^_^o)

同様に北海道も人の出入りがほとんどありません。上記の地図に示した10あまりの道県は、昼夜間人口比率がほぼ100です。そのほとんどが働く場所と住む場所が、同じ地域内にあるため人の出入りが少ない事に起因します。

 

 

都市別でみると特徴が分かる

地方の中心都市は当然…中心都市型

今度は都道府県別ではなく、市町村別でみてみましょう。各地方の中心都市の昼夜間人口比率はどうでしょうか?北海道の中心は札幌市、東北の中心は仙台市、中国や四国の中心は広島市、九州の中心は福岡市ですねd(^_^o) 

予想どおり全て100を超える”中心都市型”です… 昼間は他の市町村から働いたり学んだりするために人が集まり、夜間は周辺の市町村の自宅に帰っていくんですね。札幌も100.4でわずかに100を上回っています_φ(・_・

参考リンク:政令指定都市の覚え方…人口を知ってるだけで入試に有利!

 

横浜は大都市なのにベッドタウン型

横浜市は人口370万人と日本でトップクラスの人口を誇る大都市で会社や学校が集中しています。それでも横浜市は”ベッドタウン型”になります∑(゚Д゚) 他に政令指定都市なのに”中心都市型”となっていない都市はどこでしょうか?

理由はシンプルです。横浜市は会社や学校が集中しているので昼間に通勤通学のために入ってくる人も多いでしょう。しかしながら それ以上に東京へ通勤通学で出ていく人が多い んですねd(^_^o) 川崎市などもそうです。

一方、堺市や相模原市は、いわゆる”平成大合併組”です。これらの都市はもともと中心都市の郊外にある住宅都市が合併して出来た政令指定都市。つまり… もともと住宅地が多い都市なんですね_φ(・_・ 

浜松市は静岡県でも中心都市的な位置付けの都市です。が…昼夜間人口比率はほぼ100ですね∑(゚Д゚) 統計データを見ると隣の磐田市にも通勤通学で出て行く人々がいるため、ちょうど100くらいになっているようです。

 

京都はトップクラスの大都市型

いっぽう京都市はどうでしょうか? 地理的には神戸や奈良と並んだ 大阪の郊外都市だと思われますが…昼夜間人口比率はナント109で全国でも第5位の高さ です ∑(゚Д゚) 知らなかった私にとっては意外でした…

統計を見ると昼間に14万人もの人が京都市内に通勤しているようです。そして、観光都市らしく小売業や飲食業や宿泊業の従事者が多い… また大学もありますよね。このような理由で京都市外からの通勤通学者が多いんでしょう!

 

実際の入試問題を見てみる

2017年の開成中学の入試問題では、この昼夜間人口についてしっかりとした知識と思考力が問われる問題がガッツリ出ましたd(^_^o) 他にも出題事例がありますので、出題のタイプごとに例題をご紹介します。

統計データから選択させる問題

多くの学校で頻繁に出題されているのが、このタイプの問題です。複数の都道府県や市町村の昼間人口や夜間人口が示されて、指定されたものがどれかをズバリ当てさせる問題です。とりあえず、例題を見てみましょうd(^_^o)

この手の問題は、都道府県の人口規模をおさえているかという知識に加えて、昼夜間人口比率がどのタイプの都市かを見極める事が大切です。埼玉県は典型的な”ベッドタウン型”なので、答えはアになります。

ウは埼玉県と人口規模が同じくらいなのですが”中心都市型”ですね。名古屋都市圏の中心である愛知県でしょう。タイプに注意しながらみると…エは”中心都市型”の大阪府、イは”地域完結型”の北海道ですね d(^_^o)

 

昼夜間人口比率の理解を問う問題

次は昼夜間人口比率の理解を問う問題です。この手の正誤問題は他の中学校でも出題されています。昼夜間人口比率が何なのかを知っていれば簡単に解く事ができる問題です。それでは例題を見てみましょう_φ(・_・

アは昼夜間人口比率の定義そのものなので、正しい記述ですね。イもまさに ”中心都市型” を説明した文章で正しい記述です。エは “ベッドタウン型”を説明した文章で正しい記述です。答えはウになります。

昼夜間人口比率は、あくまでも昼と夜の人口の移動を示した数字なので、人口密度と相関関係はありません。

 

昼夜間人口比率を計算させる問題

最後はシンプルな問題です。昼夜間人口比率の計算をする問題です。この問題の場合もそうですが入試問題では使わないデータの数字も与えられたりします。人口密度のデータもありますが使いませんのでご注意を(^_^;)

答えは計算するのみ。世田谷区の昼夜間人口比率は94.9となります。世田谷区は東京の住宅都市です。数値も”ベッドタウン型”を示していますね。小数を伴う計算問題になりますので、計算ミスに注意しましょう!

 

まとめ

実際の入試問題でも出題される昼夜間人口比率について解説いたしました。職住分離という都市構造を知っていれば、比較的簡単に理解する事ができます。問題も攻略できるでしょうd(^_^o) ぜひ本記事のご活用を!

印刷用のプリントは以下からダウンロードを。

 

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