中学受験:天気図が読めない!? 3ステップで季節の気象をスッキリ見分ける
衛生画像や天気図がモヤモヤして分からない!3つのステップで特徴をスッキリとらえよ!
こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。
苦手意識をもっている子供も多い天気図・・・。天気図を見てもモヤモヤして特徴をつかめない・・・ 衛生画像を見ても特徴がつかめない・・・(-_-;) うちの子供もぶっちゃけ、かなり苦手でした。
そこで・・・!!
以下2点について理解することで攻略しましょうd(^_^o)
・ 天気を理解するための5つの基本知識
・ 天気図を読みとる3つのステップ
授業でイキナリ天気図の特徴を説明されても分かるワケないですよね・・・。天気を理解するために必要な前提知識を5つご紹介します。その上で、季節を見分けるための3ステップをおさえましょう_φ(・_・
それでは詳細にまいります。
目次
天気を理解するための5つの基本知識
まず天気を理解するためには 前提知識が必須 ですよね・・・。前提知識がモヤモヤしている状況で気候の特徴だけを叩き込んでも応用問題に太刀打ちすることはできません・・・。これは必要だと思うのは5つです。
知識① 上昇気流があると雲ができる
天気関連で最も大事なところ・・・それは上昇気流では雲ができるという点。上昇気流では、空気が上にいくにつれて冷やされるので空気の中にある水蒸気が水滴に変わって雲になるというメカニズムです ∑(゚Д゚)
上昇気流では空気が冷えて雲になるとおさえましょうd(^_^o)
そして上昇気流が発生するところも・・・ほぼ決まってます(^_^;)
低気圧のあるところ ②前線のあるところ ③風が山にあたるところの3つです。このうち天気図から分かるのは①と②です
つまりこういうことになります_φ(・_・
低気圧=くも 、前線=くも
これが超重要なので呪文のように唱えておさえましょうo(^-^)o
知識② 高気圧=キツキツ/低気圧=スカスカ
ここからは天気についての応用問題もこなすために、必要な気圧についての知識をおさえましょう。まずは・・・高気圧や低気圧ってナニモノであるかの超基本的な知識ですd(^_^o)
高気圧というのは・・・空気がキツキツにつまっている状態。低気圧というのは・・・空気がスカスカな状態。これが気圧の基本ですd(^_^o)
空気の粒は物理法則にしたがい、ギュウギュウなところから、スカスカなところに移動します。これが風の正体です。風は高気圧から低気圧の方向に向かって吹くという感じでおさえましょう _φ(・_・
知識③ 高気圧=はれ/低気圧=くも
高気圧は空気がギュウギュウなところ、低気圧は空気がスカスカなところ・・・。こうやって空気の密度に差があると高気圧から低気圧に空気が移動します。
高気圧は空気がギュウギュウなので、空気がまわりに出ていきます。空気が出ていくので上にある空気が降りてきて下降気流が発生します。
低気圧は空気がスカスカなので、空気がまわりからはいってきます。空気が入ってくるので、空気を上に押し上げて上昇気流が発生します。
つまり・・・
高気圧は下降気流、低気圧は上昇気流となりますd(^_^o)
知識④ 前線とは暖かい空気と冷たい空気の境目
暖かい空気と冷たい空気がぶつかる境目(さかいめ)のことを、前線といいます。特に暖かい空気と冷たい空気の勢いが同じ場合・・・当然ですが、その境目は動かずに、その場にとどまります。その場にとどまるから停滞前線といいます。
前線=暖かい空気と冷たい空気の境目とおさえましょう!
知識⑤ 前線とは暖かい空気と冷たい空気の境目
イキナリですが、暖かい空気と冷たい空気。重さが軽いのはどちらでしょう?
答えは・・・暖かい空気です。
バーナーでガンガン火をつけて上昇する”気球”を思い浮かべればよいでしょう。
そうすると暖かい空気の上昇気流が発生します。上昇気流が発生するところはどうなるでしょうか?当然ですが、上昇気流が発生するところには、雲が発生しますd(^_^o) つまり前線があるところには雲ができるんです!
前線のあるところには雲ができる とおさえましょう!
日本の天気ザックリ5種類
天気を理解するために必要な5つの基礎知識をおさえたところで、具体的に日本にはどんな天気があるのか・・・を見てまいりましょう!
教科書なんかでは5種類として整理されています。ただ・・・テレビなんかで天気予報をみると、けっこう天気図が出てくるのですが。学校で習うような典型的な天気図は、ほぼお目にかかることはありません∑(゚Д゚)
あくまでも 典型的な例だけをまとめると5種類 になります。
春・夏・秋・冬の四季の天気と梅雨の天気です_φ(・_・
この5つの天気をおさえておけばOKです。
天気を見る上で、大事なポイントはふたつ。
①気圧配置 と ②特殊な雲 のふたつですが、ここではとりあえず5つあるということだけおさえておきましょうd(^_^o)
天気をあらわす2つの地図
具体的な天気の話にいくまえにもうひとつ_φ(・_・
実は・・・天気を表す地図は2種類あります。「雲画像」と「天気図」の2種類です。入試ではどちらの地図も出題されます。なんなら・・・同じ日の雲画像と天気図の組み合わせを問う問題もでたりします(-_-;)
ですので・・・2種類の地図を着実に両方おさえましょう!
(1) 雲画像
雲画像とは・・・ずばり宇宙にある人工衛星から撮った写真です。ちなみにその人工衛星の名前は「気象衛生 ひまわり」です。この人工衛星の名前を答えさせる問題も出題されていたりします(^_^;)
この地図から何が分かるかというと・・・
雲がどこにあるかわかります!
白くモヤモヤとしているのが雲です。白が濃くなっているところは雲も分厚いということ。その場所では雨や雪が降っている可能性が・・・。白が薄くなっているところは雲も薄いので、雨や雪ではなく曇りだったりします。
(2) 天気図
天気図とは・・・天気に関するいろんな情報を地図上に書いたものです。いろいろな情報が書かれた天気図があります。やたらごちゃごちゃしていて子供にとって読みにくいのですが、見るべきポイントは気圧に関してです。
この地図から何がわかるかというと・・・
高気圧と低気圧と前線がどこにあるかわかります!
読み方はシンプルです。気圧が高いところでは「高」って書いてあったり、「H」と書いてあったりします。「H」は英語のHighです。気圧の低いところでは「低」だったり「L」だったりします。「L」は英語のLowですね・・・。
前線があるところには、にょろにょろした線が描かれています。
まとめると以下のようになりますd(^_^o)
「雲画像」は雲のある場所が分かる
「天気図」は低気圧と高気圧と前線のある場所が分かる
そしてもう一つ大事なポイントがあります。
実は・・・
「雲画像」からも低気圧と高気圧と前線の場所が ”だいたい” 分かる
「天気図」からも雲がある場所が “だいたい” 分かる
実際の入試で、どちらの地図が出題されても、雲の場所、高気圧の場所、低気圧の場所、前線の場所がだいたい分かるようにしておく必要があります。
「雲画像で」で
丸い形の雲なら低気圧があるかも・・・?
細長い雲の形の雲なら前線があるかも・・・?
「天気図」で
低気圧のところは雲、高気圧のところは晴れがあるかも・・・?
前線があるところには雲があるかも・・・?
こんな感じで、具体的な季節の天気をみてみましょう!
春の天気
最初は春の天気ですd(^_^o)
気圧配置は・・・なんとなく東西に高気圧と低気圧が交互にならんでいそうです。そして日本列島の真上にスッキリとした晴れ(高気圧)がありますね。高気圧や低気圧は西から東へ移動するので、晴れたり曇ったりを繰り返します。
特殊な雲は・・・東西に長い雲(停滞前線)も、台風や熱帯低気圧も、すじ雲らしき雲も、特には見当たりませんね _φ(・_・
ザックリと表現すると・・・高気圧と低気圧が交互にある です。
梅雨の天気
2番目は梅雨の天気ですd(^_^o)
気圧配置は・・・日本列島の東北地方がガンガン晴れていますのでここに高気圧がありそうです。そして日本列島を東西に覆っています。これは前線か?天気図の方をみてみるとこれは停滞前線であることがわかります。
特殊な雲は・・・雲画像では東西に渡る長い雲、天気図を見るとその雲のある場所はまさに長い停滞前線がありますね _φ(・_・
ザックリと表現すると・・・日本列島の東西に停滞前線があるです。
夏の天気
つぎは夏の天気ですd(^_^o)
気圧配置は・・・日本の南側の太平洋上にスッキリとした晴れ(高気圧)がありますね。そして日本の北側のユーラシア大陸の上に低気圧があります。
特殊な雲は・・・東西に長い雲(停滞前線)も、台風や熱帯低気圧も、すじ雲らしき雲も、特には見当たりませんね _φ(・_・
ザックリと表現すると・・・日本の南に高気圧、北に低気圧 です。
夏の天気でもうひとつ・・・台風です∑(゚Д゚)
台風は1年中赤道付近で発生していますが、日本列島に近づいてくるのは6月〜10月です。つまり、日本列島の近くに台風があるならば、それは夏の天気ということですd(^_^o)
広い範囲の雲画像や天気図が示されて、日本のはるか南の方の赤道付近に台風が見えることがありますが、これは夏であるとは限りません。赤道付近では年間を通して台風が発生していますから・・・。
ザックリと表現すると・・・ 日本列島付近に台風がいる! です。
秋の天気
つぎは秋の天気ですd(^_^o)
気圧配置は・・・日本の東側の太平洋上にスッキリとした晴れ(高気圧)がありますね。そして日本海のあたりに低気圧がありそうです。さらにユーラシア大陸の方には高気圧が・・・これはなんとなく高気圧と低気圧の交互にみえます。
特殊な雲は・・・東西に長い雲(停滞前線)も、台風や熱帯低気圧も、すじ雲らしき雲も、特には見当たりませんね _φ(・_・
ザックリと表現すると・・・高気圧と低気圧が交互にある です。
冬の天気
最後は冬の天気ですd(^_^o)
気圧配置は・・・雲画像をみてもよくわかりませんね(-_-;) ただ天気図をみると日本列島の西の方に高気圧、東の方の海の上に低気圧があることがわかります。これって、西に高気圧、東に低気圧でしょうか!?
特殊な雲は・・・すじ雲です!すじ雲は風のふく方向にシマシマになった雲のこと。雲画像をみると、すじ雲がみえますか?
ザックリと表現すると・・・ 西に高気圧、東に低気圧、すじ雲あり です。
天気図を読み取る3つのステップ
日本で見られる5つの典型的な天気はわかりましたでしょうか?それではいよいよ入試で出題される問題を解くために3つのステップをご紹介します!
天気図を読み取る3つのステップ
さっそくですが入試問題を攻略するための3ステップをご紹介します!
問題を解くために3つのステップです
STEP1
今まで学んできたように、重要なのは「雲画像」が出ようが、「天気図」が出ようが、気圧配置がどうなのか?特殊な雲がないか?の2つのポイントをおさえることができるということ。
「雲画像」から高気圧、低気圧、前線を読み取り、「天気図」からどこに雲があるかを読み取れるようにしましょう!
STEP2
まずは与えられた「雲画像」や「天気図」から特殊な雲がないか、探しましょう!具体的には ①東西に長い雲 ②台風や熱帯低気圧 ③風方向のすじ雲 の3つですo(^-^)o
これらを見つけることができれば季節がわかります!STEP3
特殊な雲から季節が判別できなければ、気圧配置を見ましょう。日本列島を中心に ①高気圧と低気圧が交互 ②西に高気圧、東に低気圧 ③南に高気圧、北に低気圧 の3つです。
これらを見つけることができれば季節がわかります!
実践練習① 天気図を読み取る
ここに3つの天気図があります。問題文から夏・冬・梅雨の3つのどれかであることが示されています。さて3ステップで読み解いていきましょう!
STEP1 : 雲画像と天気図の変換
天気図を見るだけでもどこらへんに雲があるかわかります。
低気圧と前線があるところには、雲があるかも?と想像しましょうd(^_^o)
あとは台風です・・・。天気図で「台風」や「熱帯低気圧」が日本列島付近にあればしっかりおさえましょう!
STEP2 :特別な3つの雲
次に特殊な雲を探します。
おっと・・・真ん中の天気図には特殊な雲である「台風」があります。そして右の図には「あきらかに東西に横たわる雲」が存在します。
台風=夏の天気
東西に長い雲=梅雨の天気
すじ雲=冬の天気
が、まず候補としてあがりますd(^_^o)
STEP3 : 高気圧と低気圧
特殊な雲で判断できなければ気圧配置です!
左の天気図は明らかに西高東低の気圧に見えます∑(゚Д゚) 真ん中の天気図は太平洋上に高気圧、ユーラシア大陸に低気圧・・・これは南高北低にみえますね_φ(・_・
西高東低=冬
南高東低=夏
高低交互=春または秋
をあぶりだしましょう(>_<)
実践練習② 雲画像を読み取る
ここに3つの雲画像 があります。問題文から夏・冬・梅雨の3つのどれかであることが示されています。さて3ステップで読み解いていきましょう!
STEP1 : 雲画像と天気図の変換
雲画像を見るだけでもどこらへんに高気圧・低気圧・前線があるかわかります。
雲があるところには低気圧や前線があると想像しましょうd(^_^o)
ピンポイントの雲は低気圧の可能性が・・・横に細長い雲は前線の可能性がありあます。
STEP2 :特別な3つの雲
次に特殊な雲を探します。
おっと・・・左の雲画像は明らかにすじ雲がありますね。真ん中には「あきらかに東西に横たわる雲」があります。右の雲画像には「台風」っぽい雲があります。
台風=夏の天気
東西に長い雲=梅雨の天気
すじ雲=冬の天気
が、まず候補としてあがりますd(^_^o)
STEP3 : 高気圧と低気圧
特殊な雲で判断できなければ気圧配置です!
左の天気図は明らかに西高東低の気圧に見えます∑(゚Д゚) 右側の天気図は太平洋上に高気圧、ユーラシア大陸に低気圧・・・これは南高北低にみえますね_φ(・_・
西高東低=冬
南高東低=夏
高低交互=春または秋
をあぶりだしましょう(>_<)
まとめ
人工衛星からの写真や天気図を見せられて、その季節を答えさせる天気の問題。。。苦手意識を持つ子供も多いですが、実は極めてシンプルなステップで攻略することができますo(^-^)o
・ 天気を理解するための5つの基本知識
・ 天気図を読みとる3つのステップ
さらに「気圧の本質」と「前線の本質」を理解していれば、難関学校の応用問題にも対応することができますo(^-^)o
敬遠しがちな天気分野をしっかりおさえて得点源に変えましょう!