中学受験:複雑すぎる日本の高速道路網をシンプルに理解する方法

高速道路網は日本を縦断する”一本道”をベースに理解せよ

※2021年10月27日  瀬戸大橋が瀬戸内大橋になっていた誤記を修正しました。

こんにちは。かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

日本全国を網の目のように張り巡らされている高速道路。とてもじゃありませんが覚えることができない。しかも教科書やテキストを眺めていても全く頭に入ってこない(-_-;)

いったいどうやって覚えれば良いのか?

日本を縦断する”一本道”を
ベースにすること

実は日本の高速道路の基本は、北海道の旭川から九州の鹿児島まで一本道 になっています。それをベースにして、枝分かれや別ルートを把握すると一気に理解しやすくなりますd(^_^o)

それでは詳細に参りましょう。

参考:新幹線の全国路線図…複雑そうで実はシンプル

 

日本の高速道路は網の目のごとく超複雑

日本の高速道路は網目状で超複雑

まず日本の高速道路網をみてみましょう。

ご覧のとおり…超複雑です。ちなみにこれでもかなりの部分を省略しています∑(゚Д゚) これを覚えるのは難しいですね…。 

ヤミクモに覚えるのは効率が悪そうです(-_-;) では…どのように覚えれば良いのでしょうか? 

 

日本縦断の ”一本道” を中心におさえろ

日本の高速道路のオススメのとらえ方。それは 北から南までを結ぶ”一本道”を中心に 考えるというとらえ方_φ(・_・

実際に見てみましょうd(^_^o)

 

日本の高速道路…もっとも南の鹿児島 から 最も北の旭川あたりまで ”一本道(※)”でつながっています ∑(゚Д゚)
※:厳密には…本州と北海道の間だけはつながってません(>_<)

この ”一本道”を中心に考えるのです。

 

① 日本縦断の”一本道”

イメージは “日本の大動脈”

受験では絶対におさえなければならない基本中の基本。この一本道は6つの高速道路 から成り立っていますd(^_^o)

 

② 一本道の補助 ”別ルート”

イメージは日本の大動脈の”バイパスルート”

厳密にはこれらの道路はバイパスが目的で作られたものでは無いのですが…日本地図全体を俯瞰するとバイパスのように見えます。

 

  一本道からの ”枝分かれ”

最後は大動脈からの”枝分かれ”ですd(^_^o)

日本の国土は細長いですが、大動脈だけでは カバーしきれない地域をこの”枝分かれ”で補完 するイメージです。

 

それでは、より詳細にみてまいりましょうd(^_^o)

 




超複雑な高速道路のとらえ方

① 日本を縦断して都市を結ぶ “一本道”

この”一本道”を構成する6つの高速道路は 絶対におさえるべき必須項目 です_φ(・_・ しっかりおさえましょう。

(1) 道央自動車道

北海道の旭川付近から函館までを結ぶ高速道路… 途中で日本の5大都市の1つである札幌付近を経由していますd(^_^o)

函館から本州の青森までは つながっていません∑(゚Д゚)

あれ…青函トンネルって無かったっけ?と思うかもしれませんが 青函トンネルは 鉄道専用のトンネル…道路は無い のです(^_^;)

(2) 東北自動車道

本州の最北端である青森から東京(埼玉県の川口)までをつなぐ、日本で最も長い高速道路で全長は約680kmも ∑(゚Д゚)

東北の中心都市である 仙台と東京を結ぶ役割 が大きいですね。

(3) 東名高速道路

その名のとおり東京と名古屋(愛知県の小牧)を結ぶ高速道路。大都市間を結び最も交通量が多い… まさに大動脈です(゚Д゚)

この東名高速道路のすぐ隣に”新東名高速道路”があります_φ(・_・

自動車が増えて渋滞が増えてきたことから計画された道路。こちらの道路は名実ともに”バイパス道路”です_φ(・_・

(4) 名神高速道路

その名のとおり名古屋(愛知県の小牧)と神戸を結ぶ高速道路。日本の三大都市である大阪と名古屋を結ぶ役割が大きいです。

こちらも東名高速と同様、新たなバイパスルートである”新名神高速道路”が整備中ですd(^_^o)

(5) 山陽自動車道

大阪/神戸から九州の福岡の手前(山口県の下関)までを結ぶのが山陽自動車道。中国四国の中心とし広島を通りますd(^_^o)

中国地方の南側を山陽地方、北側を山陰地方と言いますね。この道路は南側を通っていることに注意しましょう_φ(・_・

(6) 九州自動車道

九州の福岡(北九州市の門司)から九州の最南端にある鹿児島までを結ぶ高速道路ですd(^_^o)

九州の西側を走って政令指定都市の熊本を経由します。

 

以上が、北海道の旭川から九州の鹿児島まで…まさに日本を縦断する”一本道”を構成する6つの高速道路ですねd(^_^o)

 

② 一本道の補助 3つの”別ルート”

次は…日本縦断の一本道の”別ルート”です。厳密には別ルートとして計画された道路ではありませんが…まずは全体をご覧ください。

こうやって 俯瞰して見ると大動脈である”一本道”を補助する代替ルートのように 見えますねd(^_^o)

(1) 常磐自動車道

東北自動車道の別ルート的な位置にあるのが常磐自動車道です。東京と東北地方の中心都市である仙台を結んでいる感じ ですd(^_^o)

2011年の東日本大震災で被害があったというのも、一緒に押さえておくと良いでしょう_φ(・_・

(2) 中央自動車道

東名高速道路と同様に東京と名古屋(愛知県の小牧)をつなぐ高速道路です。始点と終点が同じでもルートが違います_φ(・_・

東名高速道路は太平洋沿いを走るのに対し…中央自動車道は内陸の山の方を通ります d(^_^o)

(3) 中国自動車道

山陽自動車道と同じように大阪/神戸と九州の福岡の手前(山口県の下関)までを結ぶ高速道路です。ちょっとルートが違います。

山陽自動車道は瀬戸内海沿いを走るのに対し…中国自動車道は内陸の山の方を通ります d(^_^o)

 

③ 一本道からの”枝分かれ” 

最後は大動脈から枝分かれする10本の”枝分かれ”です。全て覚える必要はありませんが、構造を理解しておくと良いです。

ただし ⑤ 関越自動車道 ⑥ 北陸自動車道の2路線だけは確実に暗記しておきましょうd(^_^o) 

(1) 道東自動車道

道央自動車道ではカバーできない北海道の東側をカバーする高速道路です_φ(・_・ 釧路の付近までつながっています。

(2) 秋田自動車道

太平洋側を走る大動脈から日本海側の都市である秋田につながる高速道路です。秋田新幹線と同じような感じですね_φ(・_・

(3) 山形自動車道

同じく太平洋側を走る大動脈から内陸の秋田を経て日本海側にぬける高速道路です。これも山形新幹線と似ている _φ(・_・

(4) 磐越自動車道

大動脈の福島近辺から新潟へ枝分かれするルートです。いわき(磐城)と新潟(越後)を結ぶから磐越なんですね_φ(・_・

(5) 関越自動車道 (重要!!)

大動脈の東京あたりから新潟へ枝分かれするルートです。関東地方と新潟(越後)を結ぶから関越という名前がついてます_φ(・_・

(6) 北陸自動車道 (重要!!)

大動脈の滋賀あたりから新潟へ枝分かれするルートです。福井県、石川県、富山県と北陸三県を通ります。

(7) 阪和自動車道

大阪あたりから紀伊半島にある和歌山へ枝分かれするルート。大阪と和歌山をむすぶので阪和自動車道です_φ(・_・

(8) 大分自動車道

九州の西側を走る大動脈から九州の東側である大分へ枝分かれするルートです。大分には大きな工業地域がありますね_φ(・_・

(9) 長崎自動車道

九州を南北に走る大動脈から長崎へ枝分かれするルートです。長崎は半島になっているので枝分かれでカバーd(^_^o)

(10) 宮崎自動車道

九州の西側を走る大動脈から九州の東側である宮崎へ枝分かれするルートです。宮崎は農業の促成栽培がさかんですね_φ(・_・

 

以上が日本を縦断する大動脈から枝分かれする10本の高速道路でした。全部覚える必要はありませんが、こうやって視点を整理してとらえると分かりやすくなりますねo(^-^)o

それでは最後に、高速道路関係でおさせておく関連知識を3つご紹介したいと思います_φ(・_・

 




注意すべき入試で使える3つの関連知識

知識① 高速道路が建設された時期は?

意外と出題されているのがこの問題…(-_-;) 高速道路が日本で初めてつくられた時期はいつでしょうか?

最初に作られた時期は…
1960年代 いわゆる高度経済成長期

最初に開通した区間は…
名神高速道路の一部区間 ( 尼崎 – 栗東 )

実は高度経済成長期で作られたものとして有名な 首都高速とほぼ同時期 に作られました。そして名神高速道路でした_φ(・_・

 

知識② 海をまたがる道は?

日本は島国… 特に大きな島は北海道と本州と四国と九州ですね_φ(・_・ この4つの大きな島どうしをつなぐ道があります。

全部で5つの道をおさえましょうd(^_^o)


(1) 青函トンネル

北海道と本州をむすぶ海底トンネルが青函トンネルですね。青森と函館をむすぶので1文字ずつとって ”青函” トンネルです_φ(・_・

ただしこのトンネル…鉄道専用のトンネルで道路は無い ∑(゚Д゚)なので高速道路も 北海道と本州はつながっていません。

 

(2) 本州四国連絡橋

本州と四国をむすぶ橋は3つのルートがあります。本州側も四国側も1つの県に1本という形 になっているので覚えやすいですね。

a. 明石海峡大橋/大鳴門橋

兵庫県(神戸)~徳島県(鳴門)のルートです
本州と淡路島の間が明石海峡大橋
淡路島と四国の間が大鳴門橋 

b. 瀬戸大橋

岡山県(児島)~香川県(坂出)のルートです
鉄道と道路が合体した橋としては世界一の長さ
その長さは12km以上になります∑(゚Д゚)   

c. 瀬戸内しまなみ海道

広島県(尾道)~愛媛県(今治)のルートです
こちらは鉄道が無い代わりになんと
自転車や歩行者が通行することができます

 

(3) 関門トンネル/関門橋

本州と九州をむすぶトンネルと橋です。本州側は下関で、九州側が門司なので1文字ずつとって ”関門” トンネルといいますd(^_^o)

トンネルは3本もあり、新幹線に加え普通の鉄道や自動車、歩行者が通れる ようになっています。高速道路は橋の方 にあります。

 

知識③ シリコンロードとは?

最後はシリコンロードですd(^_^o)

東北自動車道は “シリコンロード” と呼ばれています。

 

コンピュータの部品で心臓部とも言える集積回路(IC)を作る工場がたくさんあるところを”シリコン◯◯”と呼びます。

まさに東北自動車道のまわり集積回路の工場だらけ∑(゚Д゚)

東北自動車道は工場がたくさんある道(ロード)だからシリコンロード、九州は島(アイランド)だからシリコンアイランドです。

 




 まとめ

網の目のように張り巡らされた高速道路網。あまりにも複雑すぎてそのまま覚えるのはちょっとハードルが高い(>_<) 覚えやすくするコツ…日本を縦断する”一本道”をベースにすることですd(^_^o)

(1) 日本を縦断する”一本道”
  ( 道央/東北/東名/名神/山陽/九州 )

(2) 一本道の補助 3本の”別ルート”
(3) 一本道からの 10本の”枝分かれ”

こんな感じで日本の高速道路網をおさえると一気にに理解のしやすさが改善します。もし高速道路の把握に苦労されているようであれば、ぜひお試しください o(^-^)o

参考:新幹線の全国路線図…複雑そうで実はシンプル

中学受験:複雑すぎる日本の高速道路網をシンプルに理解する方法” に対して3件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    父(トラックドライバー)からカーナビに頼らないと高速走れないことをからかわれるのでこれで勉強しようと思います。

    拝見していて気になったのですが、知識②の画像ですが瀬戸内大橋となっております。瀬戸大橋かと思われます。

  2. 匿名 より:

    知識②の表の瀬戸内しまなみ海道のルートが尾道から門司になっているのですが、尾道から今治ではないのでしょうか。

    1. yuzupa より:

      匿名さま

      かるび勉強部屋 ゆずぱ です。

      たいへんありがとうございます。
      ご指摘どおり画像部に誤植がございました。

      画像を差し替えさせていただきました。
      改めまして、ご指摘に感謝申し上げます!

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