中学受験:日本の気候…雨温図で受験力を付ける

雨温図が見分けられなくて…困っていませんか?

社会の地理分野の頻出事項の1つに雨温図というものがあります。雨の降る量と気温をグラフ化したものですが、グラフからどの都市のものなのかをズバリ当てる事が出来なければ中学受験は乗り越えられません(・_・; 見るべきポイントが分からないと難しいですよね。

雨温図を体得するには気候を決める基本事項を抑えるのが最も手っ取り早いです。気候の基本を知ると雨温図を判別するフローチャートが勝手に出来上がります。ただしフローチャートはあくまでもツールですので、フローチャートの丸暗記はお勧めできません。気候の根拠となる基本事項を抑える事が大切です!

参考リンク:工業地帯を見分けたい方はこちら

① 平均気温に着目する

② 気温に特徴が無ければ降水量で!

気候の基本事項は…すべて地図を使って説明します。雨温図と地図は切り離せない関係にある からです。

 
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気候を理解するための4つの基本

基本① 北の方が寒く 南の方が暖かい

それくらいはさすがに知ってるよ( *`ω´) という声が聞こえてきそうですが、北の代表の北海道と、南の代表の九州や沖縄、どれくらい平均気温が違うかお子様は、何と無くでも感覚を持っていますでしょうか? 以下は気象庁から入手できる日本列島の年間平均気温です d(^_^o)

だいぶ差がありますね。旭川と那覇では実に15度以上の差があります。それでは3月はどうでしょうか? 3月といえば…東京では寒さが落ち着き暖かくなる時期ですね。ところが…旭川の平均気温は氷点下、札幌も平均気温は約0度です。では…どこまで南にいくと3月の平均気温は0度を上回るのでしょうか?

答えは函館までです。つまり函館より北は3月になっても平均気温は0度以下という事です。雨温図と地図を紐付けるとは、このような考え方をすることです。ちなみに…本州はだいたい10度前後で、沖縄まで南に行くと3月なのに平均気温は20度近くまで上昇します。

それでは、次に9月はどうでしょうか? 9月は東京では夏がまだまだ続いており、暑い時期ですよね (-。-;  ところが…北に位置する旭川や札幌は平均気温が20度を下回っています。同じように…どこまで南にいくと9月の平均気温は20度を上回るのでしょうか?

答えは青森です。青森の9月の平均気温がちょうど20度をほんの少し下回るあたりになります。つまり青森より北(ほぼ北海道ですね…)は、まだまだ残暑の9月でも平均気温は20度以下になるという事です。青森より南の本州は9月では20度を上回ります。

北に行くほど寒く、南に行くほど暖かい。当たり前の事実なのですが、寒さが落ち着く3月と、まだまだ暑さが残る9月に注目する と、こんな感じにまとめる事ができます。実はこれだけでいくつかの気候区分はズバリ言い当てる事ができちゃいますd(^_^o)

それでは、次の基本に行ってみましょう!

基本② 標高が高いと寒く 低いと暖かい

次の気候の基本…それは標高が高いところは寒いという事です。これも当たり前のようにお子様もなんとなく理解はしているかと思いますが、特に中央日本は北海道並に気温が低い。私はこう考えるようにしています。北が寒く南が暖かいけど”例外地”がある…それは山の上。

 

例外の地に属する都市は、松本や長野や高山、盛岡や山形などの都市がありますが、本州にも関わらず北海道のように寒い。北海道と比較してみると…3月は0度をやや上回り(北海道は0度か氷点下)、9月はちょうど20度くらい(北海道は20度を確実に下回る)なんです。

これらの都市を勝手に 本州にある”プチ北海道”と呼んでいます (^_^;)

基本③ 山に風が当たると雨や雪が降る

日本には季節風(季節ごとに吹く風)がありますが、冬は日本海から、夏は太平洋から風が吹きます。図を見るのが一番ですね。これは陸地と海の温度差による気象現象なのですが、まずは以下に示す絵を知っていれば問題ありません。暗記はいつでもイメージでd(^_^o)

そして…高い山に風があたると雨や雪が降るというのも日本の気候を知る上でとても重要ですね。お子様の理解が怪しいようであれば、以下の図をお子様と一緒に眺めることをお勧めします。これも気圧と気温による自然現象ですが、社会科ではイメージだけ抑えましょう!

この2つの事実を把握すると、夏は太平洋側の地域に雨が多く、冬は日本海側の地域に雨や雪が多くなる事が理屈として理解できます。それでは実際に気象庁の夏(9月)の降水量の分布図と、冬(1月)の降水量の分布図を見てみましょう。ほら…その通りになってますね d(^_^o)

 

基本④ 多雨地域と少雨地域をデータで

最後は、気象庁で公開されている日本列島の年間降水量の分布図をご覧ください。眺めてみて、すぐに気づく事は…やたら雨が多い地域がちらほら存在する事です。雨の多い地域という意味で”多雨地域”と呼びます。年間降水量は2000〜4000!月あたりの降水量は170以上が目安です。

いっぽうで、やたら雨の少ない地域もありますね。山に囲まれた瀬戸内の地域と、標高の高い中央高地です。雨の少ない地域という意味で”少雨地域”と呼びます。これらの地域は年間降水量が1000くらいしかありません。月あたりの降水量は100以下が目安です。

そして…日本の6つの気候ができる

4つの基本を振り返ってみましょう!

基本① 北が寒く 南は暖かい
基本② 標高が高いと寒く 低いと暖かい
基本③ 山に風が当たると雨や雪が降る
基本④ 多雨地域と少雨地域をデータで

この4つの基本を日本列島に当てはめると自然と日本の6つの気候が勝手に見えてきます。やたら寒い北の北海道気候。やたら暖かい南の南西諸島気候。標高の高いプチ北海道は中央高地気候。夏に雨が多い太平洋気候。冬に雪が多い日本海気候。山に囲まれ雨の少ない瀬戸内気候。

気候の基本を抑えていれば極めて理にかなった分け方なんですねd(^_^o)

雨温図をシンプルに見分ける

雨温図を判別するフローチャート

まずは平均気温だけを見て3つの気候に当てはまるかどうかを判別します。

どれにも当てはまらないようであれば、今度は降水量を見て判別します。

フロー①:3つの気候は”平均気温”で判別

実は平均気温を見ただけで3つの気候をある程度まで判別できます。日本の大部分は3月は暖かさが戻り10度前後、9月は残暑で20度以上ですが、気温を見てその”普通”から外れる地域があぶり出します。それは、極端に寒いところと極端に暑いところです…もちろん北海道と沖縄です。おまけがプチ北海道の中央高地もわかります。。

試しにいくつかの都市の雨温図を見てみましょう。

1問目

 

2問目

3問目

フロー②: 残り3つの気候は雨の降り方で

平均気温だけで判別できない。つまり極端に寒くもなく極端に暑くもない場合には降水量のグラフに目を移します。極端に雨が少なかったらそれは瀬戸内気候です。冬に雨(雪)が多ければ日本海側気候で、冬に雨(雪)が少なければ太平洋側気候です。わかりやすいですね!

こちらも試しにいくつかの都市の雨温図を見てみましょう。

1問目

2問目

3問目

 

その他のテクニック

“平均”を感覚で掴む力

お子様はグラフからおおよその平均値を読み取る事ができますでしょうか? もし出来ないようであれば練習する事を絶対的にお勧めします。やり方は簡単です。平均と思うところに適当に線を引く。でっぱった所 と へこんだ所 の面積が同じくらいか確かめる。これだけです。練習しましょう!

 

東北地方の雨温図は注意!

フローチャートでキレイに分類はしましたが、やはり自然現象ですので、どうしてもチャートでは分類しづらい微妙なものも出てきます。特に東北地方の主要都市は平均気温が中央高地とほぼ同じで、雨もあまり降らない。東北地方と中央高地は雨温図がそっくりなんです(@_@)

試しに仙台(東北地方)と松本(中央高地)の雨温図を見比べてみましょう。微妙な差はありますが、特徴が似ていますよね…。

この微妙な差分を覚えるのは、他にも勉強をしなくてはならない受験生にとっては荷が重すぎます。実際の試験問題では微妙な違いを求められる事はなく、雨温図のほかに都市を特定するヒントが書かれているはずです。東北地方と中央高地の雨温図は似ているんだなぁと思うくらいで良いでしょうd(^_^o)

九州は日本海側でも太平洋気候!

北九州市や福岡市は、日本海に面する都市ですね。でも、気候は太平洋気候なんです。ややこしい…(@_@) 九州には特段高い山が無いからですね。 これも厳密に雨温図を暗記する必要は無く、九州は全域が太平洋気候なんだぁと頭に入れておくだけで良いです!

まとめ

日本には6つの気候がありますが、気候を決める条件の基本を抑えれば極めて自然な分類である事がわかります。つまり大切なのは基本です!

気候の4つの基本

基本① 北が寒く 南は暖かい
基本② 標高が高いと寒く 低いと暖かい
基本③ 山に風が当たると雨や雪が降る
基本④ 多雨地域と少雨地域をデータで

今回の記事ではたくさんの日本地図を掲載しました。気候と地図は切り離せない関係 にあるからです。とくに気象庁から公開されている雨の分布図や気温の分布図は、直感的に日本の気候を見る事ができますので、眺めるだけでも効果があります。

そして、気象庁のデータを元に分析してみると雨温図を見ただけでどの地域の雨温図が手に取るようにわかりますね。ぜひ本記事でご紹介したフローチャートを元に気候の基本をお子様といっしょに抑えて、確実な受験力を!

参考リンク:工業地帯を見分けたい方はこちら


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