中学受験:雨温図の見分け方…フローチャートで楽々攻略!

雨温図が見分けられなくて…困っていませんか?

※ 2020年6月29日 小5の娘との対話を重ねて… 記事を全体的に改良しましたd(^_^o)

社会の地理分野でよく出る分野のひとつ…雨温図。

雨の降る量と気温をグラフ化したものですが、グラフからどの都市のものなのかをズバリ当てる事が出来なければ中学受験は攻略できません(・_・;  

色んな解説があるようですが…なんかモヤッとしてます(-_-;)

実は 気候の基本を知ってしまえば雨温図を判別するフローチャートが勝手に出来上がります。フローチャートはツールであり丸暗記するものではありませんが、気候の根拠となる基本事項をおさえるのには有効ですd(^_^o)

イキナリですが…そのフローチャートをご覧ください_φ(・_・

 

フローチャート全体像

① 平均気温に着目

 

② 気温に特徴が無ければ降水量に着目

気候の基本事項は…すべて地図を使って説明します。雨温図と地図は切り離せない関係にある からです d(^_^o)

 

 

気候を理解するための4つの基本

基本① 北の方が寒く…南の方が暖かい…

それくらいはさすがに知ってるよ( *`ω´) という声が聞こえてきそうですが、北の代表の北海道と、南の代表の九州や沖縄、どれくらい平均気温が違いますか? 何と無くでも感覚を持っていますか?

以下は気象庁のホームページから入手できる日本列島の年間平均気温です d(^_^o)

旭川と那覇では実に15度以上の差があります∑(゚Д゚)

それでは冬(2月)はどうでしょうか?

2月といえば…東京では最も寒くなる時期ですね。それでも平均気温は0度以下になることはありません。

ところが…札幌も旭川も平均気温は氷点下です∑(゚Д゚) では…どこまで南にいくと冬(2月)の平均気温は0度を上回るのでしょうか?

答えは 北海道の全域+青森県あたり+本州の高い山 までです。

そして… 沖縄などの南の方の島々は真冬である2月でも平均気温は15度以上。20度にせまるくらいの暖かさです。

 

それでは、夏(8月)はどうでしょうか?

月といえば…東京では最も暑くなる時期ですね。それでも平均気温は20度以上になります。さらに都市部ではヒートアイランド現象の影響で25度以上にも∑(゚Д゚)

ところが…札幌も旭川も平均気温はせいぜい20度前後ととても涼しいです∑(゚Д゚) 夏(8月)の気温が20度を上回るのも冬の0度ラインとほぼ一緒になります。

夏(8月)の平均気温が20度程度なのは 北海道の全域+青森県あたり+本州の高い山 までです。

そして… 沖縄などの南の方の島々は真夏の8月ともなると平均気温は25度以上。30度にせまるくらいの暑さに達します。

 

ゴチャゴチャと説明してきましたが、ザックリいうと…以下のようになりますd(^_^o)

 

それでは、次の基本に行ってみましょう!

 

基本② 標高が高いと寒く…低いと暖かい…

次の気候の基本…それは標高が高いところは寒いという事です。

これも当たり前のように理解はしているかと思いますが、特に中央日本は北海道並に気温が低い。つまり…基本は北が寒く南が暖かいけど ”例外” がある…それは山の上!

 

冬(2月)の平均気温を見てみましょう。本州にも関わらずまるで北海道のように寒そうですね。でも北海道と比べるとすこし寒さは和らいでいるのがわかります_φ(・_・

 

夏(8月)の平均気温も同様です。本州にも関わらず平均気温が20度前後です∑(゚Д゚) 

これらの都市を勝手に 本州にある”プチ北海道”と呼んでいます (^_^;)

 

基本③ 山に風が当たると雨や雪が降る

日本には季節風(季節ごとに吹く風)があります。

冬は日本海から、夏は太平洋から風が吹きます。図を見るのが一番ですね。これは陸地と海の温度差による気象現象なのですが、まずは以下に示す絵を知っていれば問題ありません。暗記はいつでもイメージでd(^_^o)

そして…山に風があたると雨や雪が降るというのも重要です。

お子様の理解が怪しいようであれば、下の図をお子様と一緒に眺めることをお勧めします。これも気圧と気温による自然現象ですが、社会科ではまずイメージだけおさましょう!

この2つの事実を把握すると、夏は太平洋側の地域に雨が多く、冬は日本海側の地域に雨や雪が多くなる事が理屈として理解できます。

それでは実際に気象庁の夏(9月)の降水量の分布図と、冬(1月)の降水量の分布図を見てみましょう。ほら…その通りになってますね d(^_^o)

 

基本④ 多雨地域と少雨地域をデータで

最後は、気象庁で公開されている日本列島の年間降水量の分布図をご覧ください。

眺めてみて、すぐに気づく事は…やたら雨が多い地域がちらほら存在する事です。雨の多い地域という意味で”多雨地域”と呼びます。年間降水量は2000〜4000!月あたりの降水量は170以上が目安です。

 

いっぽうで、やたら雨の少ない地域もあります∑(゚Д゚)

山に囲まれた瀬戸内の地域と、標高の高い中央高地です。雨の少ない地域という意味で”少雨地域”と呼びます。これらの地域は年間降水量が1000くらいしかありません。月あたりの降水量は100以下が目安です。

 

そして…日本の6つの気候ができる

4つの基本を振り返ってみましょう!

基本① 北が寒く 南は暖かい
基本② 標高が高いと寒く 低いと暖かい
基本③ 山に風が当たると雨や雪が降る
基本④ 多雨地域と少雨地域をデータで

この4つの基本を日本列島に当てはめると自然と日本の6つの気候が勝手に見えてきます。

やたら寒い北の北海道気候。やたら暖かい南の南西諸島気候。標高の高いプチ北海道は中央高地気候。夏に雨が多い太平洋気候。冬に雪が多い日本海気候。山に囲まれ雨の少ない瀬戸内気候。

気候の基本を抑えていれば極めて理にかなった分け方なんですねd(^_^o)

 



雨温図をシンプルに見分ける

雨温図を判別するフローチャート

 

まずは平均気温だけを見て3つの気候に当てはまるかどうかを判別します。

 

どれにも当てはまらないようであれば、今度は降水量を見て判別します。

 

実際に雨温図を見て判別してみる

実は平均気温を見ただけで3つの気候をある程度まで判別できます。

日本の大部分は3月は暖かさが戻り10度前後、9月は残暑で20度以上ですが、気温を見てその”普通”から外れる地域があぶり出します。

それは、極端に寒いところと極端に暑いところです…もちろん北海道と沖縄です。おまけがプチ北海道の中央高地もわかります。。試しにいくつかの都市の雨温図を見てみましょう。

 

1問目

 

2問目

3問目

 

平均気温だけで判別できない。つまり極端に寒くもなく暑くもない場合には降水量に目を移します。

極端に雨が少なかったらそれは瀬戸内気候です。冬に雨(雪)が多ければ日本海側気候で、冬に雨(雪)が少なければ太平洋側気候です。わかりやすいですね!

こちらも試しにいくつかの都市の雨温図を見てみましょう。

4問目

5問目

6問目

 

 

その他のテクニック

“平均”を感覚で掴む力

お子様はグラフからおおよその平均値を読み取る事ができますでしょうか?

もし出来ないようであれば練習する事を絶対的にお勧めします。やり方は簡単です。平均と思うところに適当に線を引く。でっぱった所 と へこんだ所 の面積が同じくらいか確かめる。これだけです。練習しましょう!

 

 

東北地方の雨温図は注意!

フローチャートでキレイに分類はしましたが、やはり自然現象ですので、どうしてもチャートでは分類しづらい微妙なものも出てきます。

特に東北地方の主要都市は平均気温が中央高地とほぼ同じで、雨もあまり降らない。東北地方と中央高地は雨温図がそっくりなんです(@_@)

試しに仙台(東北地方)と松本(中央高地)の雨温図を見比べてみましょう。微妙な差はありますが、特徴が似ていますよね…。

この微妙な差分を覚えるのは、他にも勉強をしなくてはならない受験生にとっては荷が重すぎます。

実際の試験問題では微妙な違いを求められる事はなく、雨温図のほかに都市を特定するヒントが書かれているはずです。東北地方と中央高地の雨温図は似ているんだなぁと思うくらいで良いでしょうd(^_^o)

 

九州は日本海側でも太平洋気候!

北九州市や福岡市は、日本海に面する都市ですね。でも、気候は太平洋気候なんです。

ややこしい…(@_@) 九州には特段高い山が無いからですね。 これも厳密に雨温図を暗記する必要は無く、九州は全域が太平洋気候なんだぁと頭に入れておくだけで良いです!



まとめ

日本には6つの気候がありますが、気候を決める条件の基本を抑えれば極めて自然な分類である事がわかります。つまり大切なのは基本です!

気候の4つの基本
基本① 北が寒く 南は暖かい
基本② 標高が高いと寒く 低いと暖かい
基本③ 山に風が当たると雨や雪が降る
基本④ 多雨地域と少雨地域をデータで

今回の記事ではたくさんの日本地図を掲載しました。気候と地図は切り離せない関係 にあるからです。

とくに気象庁から公開されている雨の分布図や気温の分布図は、直感的に日本の気候を見る事ができますので、眺めるだけでも効果があります。

そして、気象庁のデータを元に分析してみると雨温図を見ただけでどの地域の雨温図が手に取るようにわかりますね。ぜひ本記事でご紹介したフローチャートを元に気候の基本をお子様といっしょに抑えて、確実な受験力を!

 

印刷用のPDFは以下からダウンロードできますd(^_^o)

印刷用:雨温図マスター
Size: 364KB

暗記用の単語カードも準備しましたd(^_^o)

印刷用:雨温図の単語カード
Size: 2MB

 

参考リンク:工業地帯のグラフを見分けたい方はこちら

 

 


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中学受験:雨温図の見分け方…フローチャートで楽々攻略!” に対して4件のコメントがあります。

  1. バーバのコンパス より:

    ありがとございます  
    わからないのがさっぱりなくなりました 
    今年受験生なので 良いアドバイスありがとうございます

    1. yuzupa より:

      バーバのコンパス さん

      かるび勉強部屋のゆずぱです。

      コメントありがとうございます!
      お役に立てたようで、とても良かったです。

      受験生とのことで…新型コロナの影響など
      あり大変かとは思いますが、お体に気をつけて
      頑張って下さい!

      陰ながら、応援しておりますo(^-^)o

  2. 奥山 より:

    中学校社会科の教員をやっております。
    とても分かりやすく、参考になります!!
    雨温図はどのようにして作成しているのか教えて下さい。

    1. yuzupa より:

      奥山さま

      コメントをいただきありがとうございます!
      かるび勉強部屋のyuzupaです。

      雨温図は… 原始的でお恥ずかしいのですが、
      Excelに気象庁のデータなどを入力して作成していますd(^_^o)

      気象庁(統計データ検索)
      https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

      こちらには1981年〜2010年までの30年の気温と降水量の
      平均データがあり、雨温図のデータとして使うことができます。

      他にも気象庁のデータを綺麗にまとめた以下のようなサイトもあり、
      こちらも参考にしました。このサイトには主要な都市の平均気温や平均降水量の表
      がありますが、そのままパッとExcelにコピペしてお好みの雨温図を作成できます!

      オープンデータビジネス研究所
      https://weather.time-j.net/Climate

      ご参考になれば幸いです。
      今後とも当ブログをよろしくお願いいたしますm(._.)m

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